3人の元J1得点王の影に…J3で奮闘した豪代表FWバーンズ。「絶対諦めない」逆襲への決意

オーストラリア代表のネイサン・バーンズが、FC東京U-23の一員としてJ3開幕戦に出場した。チームメイトに元J1得点王が3人揃い、昨年以上に厳しい状況に置かれている今、彼は何を思いJ3のピッチに立ったのだろうか。(取材・文:舩木渉)

2017年03月13日(Mon)17時29分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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チームメイトに3人の元J1得点王。昨季以上の厳しい立場に

FC東京
FC東京には前田遼一(09年、10年)、ピーター・ウタカ(16年)、大久保嘉人(13年〜15年)と3人の元J1得点王が在籍【写真:Getty Images】

 快晴の江東区夢の島競技場。2017年のJ3開幕戦で、その場に似つかわしくない名前がコールされた。

 ネイサン・バーンズ。

 ヨーロッパでのプレー経験を持ち、オーストラリア・Aリーグの年間MVPにも輝いた歴戦のストライカーだ。外国人選手として考えるならば、J1でプレーしているべき実力者である。

 しかし、現在所属するFC東京の前線でポジションを獲得するのが容易でないことは誰の目にも明らかだ。前田遼一、大久保嘉人という元日本代表の2人加え、元ナイジェリア代表のピーター・ウタカの加入も決まった。

 バーンズにとってみれば、3人の元J1得点王と競争しなければならないことになる。どの選手にも定位置が約束されているわけではないが、ポジション争いの激しさは他クラブのそれとは比較にならないだろう。

 ストライカーではなくウィングとして出場しようにも、FC東京の両サイドの選手層は厚い。日本代表経験のある永井謙佑をはじめ、中島翔哉や阿部拓馬といった個性の強いアタッカーたちが揃っている。

 それを証明するかのように、バーンズは第3節までを消化したJ1でいまだ1試合もベンチ入りできていない。そして、12日に行われたカターレ富山とのJ3開幕戦に、FC東京U-23の一員として先発出場した。

 昨年もAFCチャンピオンズリーグ得点王という実績を誇るブラジル人FWムリキがJ3でFC東京U-23の試合に出場した。ただ、バーンズの場合とは事情がまったく違う。

 ムリキはFC東京加入直後で、負傷明けということもあってJ3出場はコンディション調整の意味合いが強かった。その後のJ1での活躍を期待され、ポジティブな意味合いで選手本人の志願で実現した出場だった。

 一方、バーンズの場合は身体の状態に全く問題はなく、単純に試合勘とフィジカルコンディションの維持が目的のJ3出場だったと見られる。このあとオーストラリア代表に招集される可能性もあり、J1で出番を得られない状況が招いたイレギュラーだったと言えるかもしれない。

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