磐田、静岡ダービーで見せた躍動感。松浦拓弥と川又堅碁が作り出す鮮やかな連係

1日、明治安田生命J1リーグ第5節が行われ、2013年以来となる静岡ダービーに臨んだジュビロ磐田は清水エスパルスに3-1で勝利。2得点が中村俊輔のセットプレーから生まれたとはいえ、流れのなかでも連係に大きな進歩が見られた。中断期間中に選手たちが「すり合わせ」を続けてきたことで、スムーズなコンビネーションが生まれたと言えそうだ。(取材・文:青木務)

2017年04月03日(Mon)12時16分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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今季最高のパフォーマンスでダービーを制す

静岡ダービーで勝利したジュビロ磐田。下段11番が松浦拓弥。上段20番が川又堅碁
静岡ダービーで勝利したジュビロ磐田。下段11番が松浦拓弥。上段20番が川又堅碁【写真:Getty Images】

 サッカー王国に溜まっていた熱が一気に放出された。降りしきる雨など、まるで関係なかった。

 ジュビロ磐田と清水エスパルスが互いのプライドをかけて激突する静岡ダービーが、4年ぶりに復活。共にJ2降格を経験し、2013年以来となる“再会”をようやく果たした。試合は磐田が3得点を奪うなど、全員が活き活きと躍動した。今シーズン最高とも言えるパフォーマンスで、ライバル対決を制した。

 後半アディショナルタイムに1点を返されたものの、サックスブルーは前後半の立ち上がりにゴールを挙げ、相手のテンションをしぼませた。勝つべくして勝ったゲームと言えるだろう。

 だが、戦前は拮抗した展開が予想された。清水は前節、王者・鹿島アントラーズから2点を奪うなど力を示している。「鹿島から2点取れていること自体が凄いこと。前線からしっかり守備をしてチーム全体で戦っている」と大井健太郎は警戒を強めていたが、その攻撃力と一体感は侮れないものだった。

 清水はキャプテンで得点源のチョン・テセ、小兵アタッカーの金子翔太が守備のスイッチを押す。味方の連動を促すだけでなく、彼ら自身で相手に相応のプレッシャーをかけることもできる。

 高い位置でボールを奪い、素早くゴールに迫る――

 思考するサッカーの骨格は磐田も同じだが、清水はこの日のスタメンのうち新加入のフィールドプレーヤーは野津田岳人のみと、成熟度では一日の長があった。

 次々とボールを狙ってくる相手に対し、磐田はテンポ良くボールを動かさなければならない。しかし、その点に不安を残していた。ダービーに向けた紅白戦ではボランチがプレスをモロに受け、ボールを失う場面が散見された。

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