ウーゴと富樫、横浜の夕空に轟いた2人の咆哮。負傷と不調…“兄弟”が乗り越えたそれぞれの戦い

4日に行われた明治安田生命J1リーグ第14節で、横浜F・マリノスは川崎フロンターレに2-0で勝利した。この試合で生まれた2つのゴールは、ともに長く苦しんできた2人によるもの。それぞれ違う葛藤を乗り越えた“兄弟”は、競争しながらチームを勝利に導いていく。(取材・文:舩木渉)

2017年06月06日(Tue)7時20分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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神奈川ダービーで決まった2つの特別なゴール

ウーゴ 富樫
ウーゴ・ヴィエイラ(左)と富樫敬真(右)は神奈川ダービーで揃って特別ゴールを挙げた【写真:Getty Images】

 2人のストライカーにとってはただの1勝を超える意味を持った、重要な勝利となった。

 4日に行われた明治安田生命J1リーグ第14節で横浜F・マリノスが川崎フロンターレとの「神奈川ダービー」に2-0で勝利。日産スタジアムに集まったおよそ4万人のマリノスサポーターが歓喜に包まれた。

 ゴールを奪ったのはウーゴ・ヴィエイラと富樫敬真。苦しい時期を過ごしてきた2人のストライカーは、長く暗いトンネルを抜け出し、チームを勝利に導いた。前線の得点力不足に悩まされてきたマリノスにとって大きな一歩だった。

「特別なゴールだった。初めて娘が見にきて、ゴールを決めることができたのはすごくスペシャルな瞬間だった」

 今年3月29日に生まれた愛娘が初めてスタジアム観戦に訪れていた試合で、ウーゴ・ヴィエイラはチームトップとなる今季5ゴール目を挙げた。セルビアリーグMVPという大きな期待を背負って来日したポルトガル人FWは挨拶代わりとばかりに開幕戦から2試合連続ゴールを挙げて鮮烈なデビューを飾ったものの、チーム戦術になかなかフィットせずゴールから遠ざかり、しだいに出場時間も短くなっていった。

「スタメンで出る機会がなかなかなくて、スタメンで出ても決められず、それで出られない時間が長くなり…違う国から来て慣れなければいけないことも多くて、特に守備のころで手こずった。でもそれに負けず日々練習して、理解しようとし、こういう結果になってきたのは自然な流れだと思う」

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