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Jリーグ 7年前

磐田・松浦拓弥、浦和撃破の立役者に。名波浩監督の“秘蔵っ子”が示した「反発力」

18日、明治安田生命J1リーグ第15節が行われ、ジュビロ磐田は浦和レッズを相手に4-2で勝利した。敵地・埼玉スタジアム2002へ乗り込んでの一戦となったが、リーグ屈指の強敵を相手に積極的な戦いを見せたサックスブルー。名波浩監督率いるチームのなかでひときわ存在感を放ったのは、途中出場の背番号11、指揮官の“秘蔵っ子”とも言える選手だった。(取材・文:青木務)

text by 青木務 photo by Tsutomu Aoki, Getty Images

途中出場でチームのギアを挙げた背番号11

浦和レッズ戦で2ゴールを奪った松浦拓弥
浦和レッズ戦で2ゴールを奪った松浦拓弥【写真:Getty Images】

 先制しながらも前半終了間際に追いつかれ、後半には逆転ゴールを浴びた。下を向いてもおかしくない状況にもかかわらず、ジュビロ磐田の選手たちはそこからギアをもう一段階上げた。チームを躍動させたのは、名波浩監督の“秘蔵っ子”だ。

 明治安田生命J1リーグ第15節。磐田は浦和レッズを4-2で下し、リーグ戦2連勝を果たした。昨シーズンに引き続き、埼玉スタジアム2002で歓喜の輪を作ったのは赤いユニフォームではなくサックスブルーだった。

「(中村)俊輔というエースをけがで欠いているので、浦和の選手、もしかしたらサポーターにも『磐田には2~3点差で勝つだろう』という空気が流れていたんじゃないかなと思う。我々は、それをひっくり返そうということで臨んだ。選手たちが勝つ道筋をピッチの中でしっかりと示して、前節の勝利を活かしてやってくれたと思う。非常にありがたい」

 試合後、名波監督はイレブンの反発力を誇った。

 ガンバ大阪戦と同様、優勝候補から勝ち点3を奪って見せたサックスブルー。浦和にトドメを刺したのは、前節はベンチ外だったアタッカーである。68分からピッチに立った松浦拓弥は、別格の輝きを放っている。

 名波監督は、所属選手たちを「息子」と表現することがある。そんな“磐田の父”にとっての松浦は、こんな存在ではないだろうか。

『手はかかるけれど、だからこそ可愛い』

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