G大阪移籍のファン・ウィジョ、J挑戦までの軌跡。地元ファンに愛された特別な存在

2017年06月21日(Wed)12時18分配信

text by キム・ドンヒョン photo Getty Images
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自ら望んだ変化。エースとしての覚悟

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ファン・ウィジョは城南FCのエースとしてクラブを1部の舞台に戻すため奮闘していた【写真:Getty Images】

 するとガンバがファン・ウィジョを狙い始めた。今冬、一度目のオファーが届く。しかしクラブは彼を何とか慰留させた。彼自身に降格の責任があったことは否めない。そしてチームを再び1部の舞台に昇格させたい思いも強かった。

 その責任は彼のプレースタイルさえも変化させた。184cmで特に大柄ではないが、競り合いに強かったため、これまではポストプレーで相手の守備を引きつけて味方のためにスペースを作るプレーを得意としてきた。パワーとスピードを併せ持つファン・ウィジョだからこそできたスタイルだった。

 しかし今季はサイドでのプレーもこなすようになった。かつてベガルタ仙台や横浜FCにも在籍したFWパク・ソンホが加入したからだ。34歳の長身ストライカーを活かすにはファン・ウィジョのポジション変更は避けられなかった。

 そんな状況で、ファン・ウィジョは自らサイドでのプレーを志願した。「チームを活かすためにはそれがベスト」というのが彼の考えだった。

 結局は今季、本来の1トップではなくサイドで戦ってきた。より体力の消耗が激しいポジションで守備にもこれまで以上に積極的な姿勢を見せるようになった。ゴール数こそ少なくなったが、献身的な守備は光っていた。競り合いの強さは相変わらずで、どんな相手にも恐れず向かっていった。城南FCのパク・ギョンフン監督も「とにかく献身的だった。今となっては守備もできるようになった」とエースの変化を称えていた。

 ファン・ウィジョと共に城南FCもどんどん調子を上げていった。一時期最下位まで沈んだが、その後地道に勝ちを積み重ねて5位まで這い上がった。しかも5月7日の水原FC戦から6月12日の牙山ムグンファFC戦まで6試合連続無失点だった。

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