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Jリーグ 7年前

G大阪移籍のファン・ウィジョ、J挑戦までの軌跡。地元ファンに愛された特別な存在

text by キム・ドンヒョン photo by Getty Images

拒めなかったガンバからのオファー。ファン・ウィジョが城南FCに残したもの

 迎えた18日、ファン・ウィジョは釜山アイパークを相手に2ゴールを奪い、城南FCを2-1の勝利に導いた。チームは1失点したものの、7試合無敗は継続している。そして翌々日の20日、ガンバから届いた二度目のオファーを拒めず、クラブを去ることが決まった。

 いずれ去ることになるとは知っていたが、やはり別れは辛い。だが、彼は城南FCファンに最後まで経敬意を示した。契約書に「Kリーグ復帰の場合は必ず城南FC」という条項を入れたという報道は地元ファンとしてうれしかった。感動さえも覚えた。多くの城南ファンもそうであろう。

 城南FCのユース出身では初の韓国代表であるファン・ウィジョはファンから愛された、本当に特別な存在だった。筆者も彼を愛していた1人だった。ジャーナリストである以前に、彼の熱烈なファンだったことを記しておく。

 今でもファン・ウィジョがゴールを量産していた2015シーズンが忘れられない。試合後の子どもたちへのファンサービスを怠ることは決してなかった。名前をコールされて照れくさい表情を浮かべる彼が今でも記憶に刻まれている。

 今回の移籍は両チームにとって非常にポジティブなものになるだろう。まず城南FCには莫大な利益が生まれた。市民クラブである城南FCの年間予算は10億円弱。ユースから育てた選手の売却で受け取る1億円以上の移籍金は決して少なくない金額だ。ガンバにとっても運動量豊富で、決定力やパワーを兼ね備えた万能FWは大きな力になるはずだ。

 だからこそガンバファンにはファン・ウィジョを温かく迎えてもらいたい。彼は必ず結果を残す。そして献身性と決定力がチームを助ける日がくると信じている。1人の城南のサポーターとして、彼のことをこれからも応援し続けたい。

(取材・文:キム・ドンヒョン【城南】)

【了】

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