C大阪、初タイトルで体現したチームの結束。「ルヴァン組」の想い背負った責任と感謝

4日に行われたYBCルヴァンカップ決勝。セレッソ大阪が川崎フロンターレとの熱戦を2-0で制し、クラブ史上初のタイトルを獲得した。悲願達成までの道のりは決して平坦ではなかったが、カップ戦の存在がチームの結束を一層強めた。決勝に出場したセレッソの選手たちが胸に秘めていた思いに迫る。(取材・文:舩木渉)

2017年11月06日(月)11時06分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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チーム力を底上げした「ルヴァン組」の存在

セレッソ大阪
セレッソ大阪がYBCルヴァンカップ初制覇。チーム一丸で初のタイトルを獲得した【写真:Getty Images】

 セレッソ大阪は4日、川崎フロンターレに2-0で勝利を収めた。舞台はYBCルヴァンカップの決勝戦。ついに長年の悲願だったクラブ史上初のタイトルを獲得した瞬間だった。

 これまで数々の名選手たちがセレッソにタイトルをもたらそうと奮闘してきたが、あと一歩のところで足踏みするばかり。近年はタイトル争いからこぼれるばかりか、J2での日々も経験した。そうやって積み重ねられてきた歴史を、今季のチームは見事に塗り替えて見せた。

 過去と比べて今季のセレッソに備わっていた一番の大きな違いは「一体感」ではないだろうか。どこかレヴィー・クルピ監督時代の奔放さが残っていたチームに、大熊清氏(現チーム統括部長)からバトンを受け取ったユン・ジョンファン監督は「規律」を浸透させた。

 トップチームはU-23チームの一員としてJ3を主戦場にする若手も含めれば40人近くにもなる、Jリーグ屈指の大所帯。さらにベテランからルーキーまで年齢の幅が広い集団に規律を植えつけるのは極めて困難だっただろう。しかし、それでもチームは一丸となった。そのために重要だったのがルヴァンカップだったのである。

 今季のセレッソは、J3を戦うU-23チームとは別に、J1リーグ戦での出場機会が乏しい選手たちを中心として「ルヴァン組」とも呼ばれる層が形成されていた。そこにはベテランの茂庭照幸や酒本憲幸、関口訓充、丹野研太をはじめ、若い秋元大地、木本恭生、新加入の福満隆貴らも含まれる。彼らにとってもルヴァンカップはリーグ戦で出番を得るための重要なアピールの機会になっていた。

 さらにU-18所属の若手なども起用しながら、毎試合のようにメンバーを変えてグループステージを4勝2分無敗の2位で切り抜け、北海道コンサドーレ札幌とのプレーオフステージも2試合合計スコア3-0と完勝。準々決勝では浦和レッズを撃破し、準決勝でガンバ大阪とのダービーも制した。

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