本田・香川・岡崎、日本代表「ビッグ3」は戦えるのか? 西野監督が信頼する理由と活用法

今年4月に就任した日本代表の西野朗監督は、今月30日のガーナ戦に向けて本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の3人を招集した。必ずしも万全の状態とは言えず、前体制で当落線上だったベテランたちを信頼する理由はどこにあるのだろうか。そして彼らに求めるべきこととは。(取材・文:元川悦子)

2018年05月22日(Tue)13時22分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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「ビッグ3」が9ヶ月ぶりに集合

本田圭佑 香川真司 岡崎慎司
香川真司、本田圭佑、岡崎慎司(左から)の日本代表「ビッグ3」は万全の状態でワールドカップに臨めるのか【写真:Getty Images】

 西野朗新監督率いる新生・日本代表の初練習となった21日、「ビッグ3」と称される本田圭佑(パチューカ)、香川真司(ドルトムント)、岡崎慎司(レスター)の3人が昨年8月31日のオーストラリア戦(埼玉)以来、9ヶ月ぶりに顔を揃えた。

「ビッグ3? 誰が考えたのか…。言われたことなかったですからね、今まで」と岡崎は苦笑していたが、香川の方は「長いことやってますから、お互いを信頼し合えていると思っている」と自信をのぞかせた。

 アルベルト・ザッケローニ監督(現UEA代表監督)が指揮した4年間はもちろんのこと、ハビエル・アギーレ監督を経て、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督時代の途中まで、彼らが日本攻撃陣の主たる得点源になっていたのは紛れもない事実だ。

 代表年間ゴール数の6~7割を3人が占めることが続き、3枚看板の存在感は圧倒的だった。その3人が2016年から下降線を辿り始め、2018年ロシアワールドカップ本大会に向けたメンバーから落選の危機に瀕するとは本人たちも考えていなかっただろう。

 それでも今年4月に就任した西野監督は「プレミアリーグの非常にタイトで厳しい環境の中で、あれだけ体を動かせて、チームに対する貢献があり、しかもストライカーとしての役割を果たせる。その総合的な役割は代えが利かない」と岡崎を絶賛。本田と香川についても「代表チームに欠かせない」と最大級の賛辞を送っていて、ワールドカップでもチームの軸に据える意向を示している。

 ただ、気になるのはそれぞれの状態だ。本田は4月29日にメキシコリーグのシーズンが終わり、5月3日に早々と帰国。その後の3週間弱は東京ヴェルディの練習に参加するなど体力維持に努めてきた。21日の西野ジャパン初練習でも精力的に取り組み、個々のペースで行ったランニングでは快足FW浅野拓磨(シュトゥットガルト)と並走するほどスピードと強度を上げていた。本人もこの1年間、メキシコの標高2400mの高地で走力アップに努めたことを明かしていて、その効果はロシアでも期待できそうだ。

 もう1つ、本田の強みを挙げるなら、現在と同じように日本が絶体絶命の危機に瀕した8年前の2010年南アフリカワールドカップで初戦・カメルーン戦(ブルームフォンテーヌ)にピークをピタリと合わせた実体験があること。当時の岡田武史監督(現FC今治代表)は高地トレーニングで心拍数などのフィジカル的データを徹底管理し、数値のよかった本田や松井大輔(横浜FC)を前線に起用。その彼らがゴールに直結する結果を出した。

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