行く手を阻まれたブラックバーン移籍
“エイヤフィヤトラヨートクル”が、ポーランド人FWの人生を変えた。
今からおよそ8年前—。ブラックバーン・ロヴァーズは、ロベルト・レバンドフスキを獲得しようとしていた。
「移籍のチャンスはあった。僕はブラックバーンの様子を見たかった。トレーニングが行われるグラウンドや場所をね。それがどこにあるのか、確かではなかったから行きたかった。もしブラックバーンに辿り着けていたら、素晴らしかっただろうね。だけど天候のせいで行けなかった。飛べなかったんだ」
17年2月10日付の『デイリー・メール』電子版のインタビューで、バイエルン・ミュンヘンのエースFWが述解する。
とある試合の後で、レバンドフスキはサム・アラダイスに会ったという。当時、ブラックバーンの監督を務めていたアラダイスは、新進気鋭の若い選手を獲得しようと準備をしていた。そこでレフ・ポズナンでゴールを量産中のポーランド人FWに目をつけた。アラダイスはポーランドに飛び、試合会場に足を運んだ。
21歳だったレバンドフスキは、その行動と人柄に胸を打たれたようだ。
「ナイスガイだと思ったし、良いコーチだと思ったね。ビッグな存在だったのに、ポーランドまで僕を見に来たがったんだ」
心はブラックバーンに傾いた。レバンドフスキもイングランドに飛ぼうとした。だが、“エイヤフィヤトラヨートクル”によって、行く手を阻まれた。