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“クロップの息子”、レバンドフスキ。運命を変えた火山噴火。世界最高峰に育てた“父親”との絆【W杯 日本を襲う猛獣たち】

間近に迫ったロシアワールドカップ。日本はグループHでコロンビア、セネガル、ポーランドの3か国と激突する。本大会へ向け改めて確認しておきたいのは対戦国の要注意人物たちだ。フットボールチャンネルでは日本と対戦する3か国の“猛獣”たちを紹介していきたい。今回はポーランド代表のFWロベルト・レバンドフスキを取り上げる。(文:本田千尋【ドイツ】)

シリーズ:W杯 日本を襲う猛獣たち text by 本田千尋 photo by Getty Images

行く手を阻まれたブラックバーン移籍

ロベルト・レバンドフスキ
ポーランド代表のロベルト・レバンドフスキ【写真:Getty Images】

“エイヤフィヤトラヨートクル”が、ポーランド人FWの人生を変えた。

 今からおよそ8年前—。ブラックバーン・ロヴァーズは、ロベルト・レバンドフスキを獲得しようとしていた。

「移籍のチャンスはあった。僕はブラックバーンの様子を見たかった。トレーニングが行われるグラウンドや場所をね。それがどこにあるのか、確かではなかったから行きたかった。もしブラックバーンに辿り着けていたら、素晴らしかっただろうね。だけど天候のせいで行けなかった。飛べなかったんだ」

 17年2月10日付の『デイリー・メール』電子版のインタビューで、バイエルン・ミュンヘンのエースFWが述解する。

 とある試合の後で、レバンドフスキはサム・アラダイスに会ったという。当時、ブラックバーンの監督を務めていたアラダイスは、新進気鋭の若い選手を獲得しようと準備をしていた。そこでレフ・ポズナンでゴールを量産中のポーランド人FWに目をつけた。アラダイスはポーランドに飛び、試合会場に足を運んだ。

 21歳だったレバンドフスキは、その行動と人柄に胸を打たれたようだ。

「ナイスガイだと思ったし、良いコーチだと思ったね。ビッグな存在だったのに、ポーランドまで僕を見に来たがったんだ」

 心はブラックバーンに傾いた。レバンドフスキもイングランドに飛ぼうとした。だが、“エイヤフィヤトラヨートクル”によって、行く手を阻まれた。

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