フットボールチャンネル

代表 6年前

“クロップの息子”、レバンドフスキ。運命を変えた火山噴火。世界最高峰に育てた“父親”との絆【W杯 日本を襲う猛獣たち】

シリーズ:W杯 日本を襲う猛獣たち text by 本田千尋 photo by Getty Images

地位を確立した世界最高峰の FW。少年時代の憧れは?

 ワルシャワにいた小さい頃、憧れた選手はティエリ・アンリ。レバンドフスキ少年は、夜更かしをしてCLで活躍するアーセナルのアタッカーを観て、プロサッカー選手になる夢を燃え上がらせたという。

「アンリのドリブルのやり方を愛していたし、彼のテクニックは僕がコピーしたかった類のものだった。特に素早く体をくねらせて奪う彼のゴール全てに驚いたよ。同じ選手になりたいとは思わないけど、彼から学ぶことはできると思った」

 本人の言うとおりアンリとはタイプは異なる。元フランス代表はどちらかと言えばウインガー。今ではレバンドフスキはモダンなセンターFWに成長し、バイエルン・ミュンヘンで確固たる地位を築いた。

 しかしキャプテンマークを巻いて代表を牽引する姿は、往年のアンリそのもの。“エイヤフィヤトラヨートクル”の気紛れでドルトムントに辿り着き、ストライカーとして覚醒したレバンドフスキ。ミュンヘンでも貪欲にゴールを奪い続けている。来たるロシアW杯でも、ドイツで磨いた得点感覚を発揮して、母国を勝利に導くはずだ。

(文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

★W杯予選まとめはこちら★

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top