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日本代表 6年前

日本代表、運命の初戦キーマンは? コロンビアの“穴”は主力欠場の左サイド。命運握るのは…【ロシアW杯】

日本代表は16日、ベースキャンプ地・カザンで非公開練習を行った。初戦の相手となるコロンビアは、すべてのポジションに能力の高い選手を有しているが、唯一左サイドに不安を抱えている。そして、その事実によって日本代表のキーマンとなる選手が絞られてきた。(取材・文:元川悦子【カザン】)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

走力とハードワークが重要となる大会に

メッシ
リオネル・メッシ擁するアルゼンチンはアイスランド戦で痛恨のドロー【写真:Getty Images】

 19日の2018年ロシアワールドカップ初戦・コロンビア戦まであと3日。西野朗監督はベースキャンプ地・カザンでの非公開練習2日目となったこの日、セットプレーの攻撃を徹底。コーチングをしない形で強度を高めた紅白戦も実施したという。

 両ふくらはぎに違和感を抱える岡崎慎司は練習場に姿を見せず、室内調整をしたといい、初戦出場がかなり厳しくなってきた。腰を打撲している大島僚太の方は全体練習に合流したものの、ここまでの遅れを取り戻すにはやや時間が短すぎる。コロンビア戦の先発は回避する方向と見られる。

 本大会の方はこの日、フランスとアルゼンチンという両大国が登場。それぞれオーストラリアとアイスランドの粘り強い組織的守備に苦しんだ。アイスランドは勝ち点1をゲットしたが、オーストラリアはVAR判定とゴールラインテクノロジーに泣かされる結果になったが、長友佑都も「彼らは負けはしましたけど、すごくバランスのいい戦いをしていたんじゃないか」といい刺激を受けたようだ。

「やっぱり守備の固いチームが生き残ってる印象がある。11人でしっかりブロックを作って、全員が前から戦っているチームが勝っている」と彼が言うように、日本がやるべきことをチーム全体で再認識するいい機会になったのは確かだろう。

 格上のコロンビアと対峙すれば、どうしても守勢に回る時間が長くなる。その分、走力とハードワークで対抗しなければならない。それが今の日本の現実である。そのスタイルの体現者として大きな期待を寄せられるのが、右サイドアタッカーのポジションを担う原口元気だ。

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