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日本代表 6年前

日本代表、運命の初戦キーマンは? コロンビアの“穴”は主力欠場の左サイド。命運握るのは…【ロシアW杯】

text by 元川悦子 photo by Getty Images

予選レギュラーのMFが落選。SBは負傷離脱

 ダイナミックなランニングを信条とする男は「ワールドカップを見ていると、簡単に誰かを突破して決定的な仕事をするシーンはほとんどないですよね。ホントにチームのために戦って、相手サイドバックに走り勝って、逆サイドからのボールに走ってというのを何度も何度もして、それが合うか合わないかが勝負になると思う。

30本スプリントして、31本目に決定的なボールが出てくるかもしれない。僕らにはクリスティアーノ(・ロナウド)がいるわけじゃないから、1人ひとりが走って差を埋めてかなきゃいけないと思います」と闘志をみなぎらせていた。

 原口がベンチスタートとなった12日のパラグアイ戦では、同じドイツで戦う武藤嘉紀が右サイドで奮闘。無風状態だったポジションの強力ライバルとして名乗りを挙げた。しかしながら、岡崎が初戦に間に合わない公算が高まった今、武藤には大迫勇也とともに1トップを担ってもらう必要がある。となれば、西野監督もやはり右サイドを背番号8に託すはずだ。

 コロンビア戦では、その右サイドが日本の生命線になりそうな予感もある。というのも、コロンビアの左サイドはロシアワールドカップの南米予選でレギュラーだったMFエドウィン・カルドナが今大会のメンバーから落選。左サイドバックのフランク・ファブラも9日の練習中に左足を負傷し、離脱を強いられたからだ。

 世界的知将として知られるホセ・ペケルマン監督はカルドナの定位置である左MFにマテウス・ウリベやホセ・イスキエルドの起用を試しているが、攻撃の迫力は若干低下するだろう。ファブラの代役のファリド・ディアスも未知数の存在と言わざるを得ない。

 この陣容は、ファン・クアドラードとサンティアゴ・アリアスという実績ある選手が縦関係を形成する逆サイドよりは明らかに戦力的に劣るはず。原口にとって狙い目なのは間違いない。

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