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日本代表 6年前

ドイツメディアが見た日本。「最も恥知らずな10分間」。自らの負の歴史に例え、その一方で…【ロシアW杯】

日本代表は28日、ロシアワールドカップ・グループH第3節においてポーランド代表に0-1で敗れたものの、フェアプレーポイントの差で決勝トーナメント進出を決めた。この一戦を、ドイツメディアはどのように報じたのか。(文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドイツの“最も暗い章”「ヒホンの恥」とは?

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「W杯において最も恥知らずな10分間」。ドイツ紙はこのようにポーランド戦を報じている【写真:Getty Images】

 日本代表が28日のポーランド代表戦の終盤に見せた“パス回し”について、『シュポルト・ビルト』電子版は、次のような見出しで報じている。

「W杯において最も恥知らずな10分間」

 なかなか辛辣だが、小見出しは次のとおり。

 「W杯は初のフェアプレーによる決定とトーナメント全体において最も恥知らずな10分間を得た」

 グループHの最終戦で日本代表はポーランド代表に0-1で敗北。他会場ではセネガル代表もコロンビア代表に0-1で敗れ、勝ち点と得失点差では並んだが、フェアプレーポイントの差で16強に進出した。

 記事中では、日本代表の“パス回し”は「最も悪い作法による静止したフットボール」と形容されている。

 そして「我々のフットボールの歴史において最も暗い章」として、「ヒホンの恥」を引き合いに出した。1982年のスペインW杯、グループ最終戦で西ドイツとオーストリアは1-0の試合を演じ、得失点差でアルジェリアを敗退に追いやったとされる。談合も疑われた試合は、イベリア半島北部の海岸都市「ヒホン」で開催された。

 試合の終盤にスロー・ダウンし、“パス回し”に徹して試合を0-1で終わらせた日本代表は、1982年当時の暗い記憶を呼び起こしたようだ。

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