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日本代表 6年前

日本代表史上、特筆されるべき一戦。西野Jはどのようにベルギーを追い詰め、力尽きたのか?【西部の目/ロシアW杯】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

柴崎→原口の必殺カウンター炸裂

原口元気
先制点を決めた原口元気【写真:Getty Images】

 前半10分までと同じように、後半の立ち上がりも日本がペースをつかむ。3分、見事なカウンターアタックから先制する。柴崎がキープした瞬間、原口がいち早くスタートを切ってベルギーのディフェンスライン裏へ疾走、フェルトンゲンが原口を捕まえようとするが、柴崎はフェルトンゲンの背中側へぎりぎりのスルーパスを通す。

 左利きのせいか、フェルトンゲンはターンしながら右足でカットすることができず、抜け出した原口は一呼吸おいて正確なシュートを逆サイドへ叩き込んだ。原口の爆走と冷静なシュート、パスコースの選択でフェルトンゲンを無力化した柴崎。個の力の足し算で切り裂いた。

 得点直後、アザールのシュートがポストに当たる。しかし、日本のミドルプレスはまだ機能していた。7分には香川がキープして乾へ。フリーになっていた乾は迷わず無回転のミドルでGKクルトワを破って2-0とリードを広げた。

 後半17分、ムニエのハイクロスを頭2つ分も抜け出たルカクがヘディングで狙うが枠をとらえられず。ここでベルギーはメルテンスに代えてフェライニ、カラスコに代えてチャドゥリを送る。ハイクロス攻撃へ舵を切った。

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