ザック氏が語る日本代表への「誇り」の意味。イタリアには無い“敬意”と8強への課題【ロシアW杯】

 ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦、ベルギー戦後のロッカールームの様子が話題となった。この出来事について、アルベルト・ザッケローニ氏がイタリア紙の手記にその思いを綴った。ザッケローニ氏はこの行為に対して「誇り」だと語り、そしてそれこそが日本の課題でもあるという。イタリア在住の記者がその真意を解説する。(文:浜川絵理【イタリア】)

2018年07月08日(Sun)11時30分配信

text by 浜川絵理 photo Getty Images
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「用具係に対して最大の敬意が払われている」

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元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏【写真:Getty Images】

 ハリルホジッチ前日本代表監督が解任されて迎えたロシアW杯。西野朗監督率いる日本代表は、厳しい前評判とは裏腹にグループリーグを突破した。決勝トーナメント1回戦では、FIFAランク3位の強豪ベルギーと対戦。2点のリードを奪うも、その後一気に覆されて2-3のスコアで敗戦を喫した。この結果、史上初となるベスト8進出の夢が潰えた。

 ベルギーとの白熱の一戦を終えて話題となったのが、試合後のロッカールームの様子である。前回大会となるブラジルW杯で日本代表の指揮を執ったイタリア人監督のアルベルト・ザッケローニ氏は、ガゼッタ・デッロ・スポルトの手記で「この度のW杯での日本を見届けた後で、私の脳裏に浮かんだ最初の言葉は“誇り”」とし、さらに「また敗退という結果に終わったベルギー戦後のロッカールームの写真が出回っているが、あれこそが私の誇りをよくあらわしている」と述べている。

 ザッケローニ氏は、当時の日本代表選手たちがゲームシャツ、パンツ、ソックス、そしてアンダーシャツの四つを畳み床に並べる姿を見て「用具係に対して最大の敬意が払われている」と感銘を受けた様子。なぜなら、「我々はこうやって物を床において整理することに慣れてないからね。そういうときには、誰か整理する人がいると思う」と話しているように、イタリアでは基本的に民家を除くどんな場所にも掃除係が存在するからだ。

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