【英国人の視点】日本とイングランドに共通する課題とは? 手痛い敗戦が教えてくれたこと【ロシアW杯】

イングランド代表は、ロシアワールドカップ準決勝で延長戦の末にクロアチア代表に敗れた。先制点を奪いながら逆転負けを喫する姿は、決勝トーナメント1回戦で敗退を喫した日本代表とも多くの共通点があった。日本で活動するイングランド人記者が両国の課題を指摘する。(文:ショーン・キャロル)

2018年07月14日(Sat)9時00分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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ともに期待を上回る結果も、悔いの残る敗戦に

イングランド代表
イングランド代表【写真:Getty Images】

 日本代表もイングランド代表も、最後に手痛いショックを受ける形でワールドカップを後にした。そのことを別としても、ロシアでのこの数週間の両チームの戦いぶりには多くの共通点が見られた。

 サムライブルーとスリー・ライオンズがそれぞれベスト16と準決勝まで進んだのは期待を上回る結果であったし、どちらも魅力的なサッカーを見せていた場面もあった。大会の後半戦まで勝ち進み、母国のファンを大いに喜ばせることができた。

 だが最終的に両チームに響いたのは、試合の流れをコントロールする力や、プレッシャーを受け続ける状況に対処する力が不十分だったことだ。結果として、もっと違う結果になっていたかもしれないという大きな悔いを残して大会を去ることになった。

 水曜日のモスクワでの試合では、やや緊張の感じられたクロアチアに対し、イングランドは衝撃的なスタートを切った。開始わずか5分でキーラン・トリッピアーが見事なフリーキックを決めて先制し、その後も何度かゴールを脅かした。だがハリー・ケインやジェス・リンガードが決定的なチャンスを逃してしまい、1点差でハーフタイムを迎えたことでクロアチアに勇気を与えてしまった。

 ズラトコ・ダリッチのチームはその勇気を胸に後半に臨み、試合の流れをしっかりと掴んだ。流れるような魅惑的なサッカーを着実に披露し始めた。観る者を楽しませ、止めるのは難しいサッカーだった。

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