韓国撃破でアジア制覇へ。U-21日本代表に漂う最高のムード、極上の一体感で日韓戦決勝に挑む

U-21日本代表は29日、アジア競技大会の準決勝でU-23UAE代表に1-0で勝利を収めた。韓国が待つ決勝へ駒を進めた森保一監督率いるチームには、選手たちも実感する極上の一体感がある。その中心にいる初瀬亮が、団結力の秘訣を明かした。(取材・文:舩木渉【インドネシア】)

2018年08月30日(Thu)13時55分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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中1日での消耗戦。UAEを制しアジア大会決勝へ

U-21日本代表
U−21日本代表は29日のUAE戦に勝利してアジア大会決勝へ進出【写真:Getty Images】

 まさに消耗戦。その一言に尽きるだろう。29日のアジア競技大会準決勝、U-21日本代表はU-23UAE代表と対戦し、1-0で無事に決勝進出を果たした。

 お互いに中1日ということもあり、前半はとにかくテンポが上がらなかった。無駄なエネルギーを使いたくないという意思がピッチ全体に広がっていた。直前の韓国対ベトナムに詰めかけていた6000人近い観客のほとんどがいなくなったことによる虚しさも、その雰囲気に拍車をかけていたかもしれない。

 特にUAEの選手たちには疲労が目立った。決勝トーナメント1回戦、準々決勝と2試合連続で延長戦120分間、PK戦までもつれた激闘を制して勝ち上がってきたが、その代償は想像以上に大きかった。マチェイ・スコルツァ監督は、北朝鮮を下した準々決勝後の記者会見で「休息が1日では足りない」と嘆いていたが、日本戦の後にも「今日は戦うのに十分なパワーがなかった。北朝鮮戦の後のリカバリーは非常に難しかった」と回復時間の不足を悔やんだ。

 決勝点が生まれたのは78分、前線でボールを奪われたところ、渡辺皓太が果敢にスライディングタックルで奪い返す。そしてすぐに立ち上がってスルーパス。本人曰く「感覚的に青いユニフォームが見えた」ことで通ったパスは、上田綺世のもとへ。途中出場のストライカーが、決勝トーナメント1回戦のマレーシア戦に続き、日本を救った。

 森保一監督は「采配が当たったというよりも、選手たちが先発で出ても、サブから試合に出ても、常に良い準備をしてくれた結果」と試合を振り返った。スタメンでもベンチスタートでも、全員がチームのために準備する、チームのために戦うという姿勢は今のU-21代表から強く感じるところだ。

 チームの雰囲気の良さは選手たちも実感している。GKオビ・パウエル・オビンナは「みんな仲がいいですし、騒がしい人もいますけど、練習や試合になると監督がしっかりと雰囲気を作ってくれる」と語っていたが、他の選手に聞いてもおおむね同じような答えが返ってくる。

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