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日本代表 6年前

南野拓実の類稀な得点感覚。ELで決勝弾、日本代表にもつながるザルツブルクでの起用法

現地時間4日、ヨーロッパリーグのグループリーグ第2節が行われ、南野拓実が所属するレッドブル・ザルツブルクはセルティックに3-1で逆転勝利を収めた。2トップの一角で先発出場した南野は、後半に決勝ゴールを挙げる活躍でチームの勝利に貢献。そのプレーには日本代表につながる一面もあった。(文:舩木渉)

text by 舩木渉 photo by Getty Images

南野のベストポジションは「トップ」

南野拓実
南野拓実はELセルティック戦で決勝ゴール。ザルツブルクの勝利に貢献【写真:Getty Images】

 森保一監督率いる日本代表に定着できるか。初ゴールを挙げた9月に続き、10月のメンバーにも招集された南野拓実は、ヨーロッパの舞台でも輝きを放っている。

 現地時間4日に行われたヨーロッパリーグ(EL)のグループリーグ第2節。レッドブル・ザルツブルクに所属する南野は、セルティック戦にスタメン出場を果たした。

 4-3-1-2の2トップの一角に入った南野は、序盤から精力的な動きでボールを引き出した。ザルツブルクは開始2分でセルティックに先制を許すも、その後はほとんどの時間で主導権を握って攻め続け、後半に3ゴールを返して逆転勝利を収めた。

 南野も貴重な決勝ゴールを奪い、存在価値をアピールした。61分、オーバーラップしてきた左サイドバックのアンドレアス・ウルマーが、相手ディフェンスラインとGKの間に低くて速いクロスを蹴り込む。

 ペナルティエリアの中にはザルツブルクの選手が3人飛び込んでいた。ムナス・ダブール、ハンネス・ヴォルフもいる中で、ボールは最も奥に走っていた南野の足もとへ。一度はコントロールしきれなかったかに見えたが、なんとか立て直してゴールに押し込んだ。

 この試合を経て確信に至ったのは、南野を起用するなら「トップ」だということ。ザルツブルクの戦術的な特徴も理由の1つだが、何よりも23歳の日本代表FWが武器とする得点感覚を生かすためには、やはりゴールに近い位置での起用が欠かせない。これは日本代表にもつながっていくだろう。

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