「日本はいいチーム。でも、まだ弱い」その理由。別次元の“NMD”、階段上り始めた新世代【宮澤ミシェルの独り言】

日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第21回は、日本代表が臨んだパナマ、ウルグアイ戦について。ロシアワールドカップの主力が加わった森保ジャパンは、この2連戦で何を得たのか。(語り手:宮澤ミシェル)

2018年10月19日(Fri)11時32分配信

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言
text by 青木務 photo Junichi Ebisawa , Getty Images
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今後が楽しみな冨安健洋

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宮澤ミシェル氏が日本代表の10月シリーズを総括した【写真:海老沢純一】

 今回は、日本代表対パナマ、ウルグアイの話をしたいと思う。パナマ戦では冨安(健洋)がA代表デビューを果たしたね。彼は今、階段を上っているところ。ポテンシャルはあるしサイズもあって、日本の中では少ない選手。中澤や闘莉王に近づいている選手だと思うよ。ただ、これはヨーロッパに行った選手、ディフェンスは特にそうだけど、やっぱり自分だけで決着をつけようという意識が強くなる。

 そうすると「そこまで無理して行く必要もない」、「そのファウルいらない」と感じてしまう。吉田(麻也)にも長友(佑都)にも感じたし、今の冨安にも感じる。ハードに行って相手に圧力をかけるのはもちろんいいんだけど、後ろで余裕を持って、行く振りして行かないとか、先に一発行っておくとか。恐らく冨安はクラブで、後ろにスペースができても構わないから行けと言われているんだと思う。それを日本代表でやると、不必要なファウルをしてしまったりと粗が出る。

 今はそれでもいい。そこから色々なことを感じていければ。冨安のプレー自体は落ち着いていた。縦のボールを入れようとしていたし、持ち運びもいい。そこは大胆にできているから良かった。いい方向に進んでいるし、日本を長く支えるセンターバックになれる選手だよ。

 試合を通して日本代表チームらしさが出たかというと、たまに出る程度だった。それは選手の距離感だったり、サポートの角度だったり。縮まって広がるところや、トランジションの部分。集結してガッと開いて相手の外でボールを回すような。大きく広がるんじゃなくて、奪った後に外というリズムはあまり続かなかった。ミスもあったし。攻守共にコンパクトにはできているんだけど、らしさまでは行かない。

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