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Jリーグ 5年前

躍進の札幌はリーグ戦4位、それでもACL出場はまだある。その条件は?【ACL出場権争いの現状】

text by 青木務 photo by Getty Images

天皇杯制覇を狙う鹿島

 3位・鹿島アントラーズは15位のサガン鳥栖と対戦した。今季、クラブ史上初のACL王者に輝いた鹿島としては、来季の出場権を得る上で重要な一戦となった。だが、このゲームが大一番なのは残留がかかる鳥栖も同じ。そして、試合開始と共に攻勢に出たのはこのアウェイチームだった。3分に趙東建がPA手前から狙うと、5分には小野裕二が惜しいFKを放つ。CKも獲得するなど鳥栖が敵陣でプレーしていった。

 鹿島も相手の攻撃を耐えると次第にペースを掴む。前半終盤にはセルジーニョがシュートを放ったが、これは日本代表GK権田修一にセーブされた。後半も激しいバトルが繰り広げられる中、互いに決定機を作れない。そして、試合はスコアレスのままタイムアップ。勝ち点1を獲得したことで鹿島は3位でACL出場権を獲得、鳥栖は14位でJ1残留を決めた。

 リーグ戦を3位で終えた鹿島だが、彼らには天皇杯も残っている。準決勝は5日に行われ、鹿島は浦和レッズと対戦。もう一方はベガルタ仙台とモンテディオ山形が激突する。アジア王者の経験がある鹿島と浦和はもちろん、東北の2チームにもACL出場のチャンスがある。

また、鹿島が天皇杯を制した際はリーグ戦4位の札幌がACL出場となる。

【了】

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