ドイツ最高のリベロへ。長谷部誠が目指す未知の領域。狙うはCL、衰えを補完する経験と知性

2019年01月21日(Mon)11時20分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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“まだ”35歳。日本人リベロは未知の領域へ

長谷部誠
長谷部は“まだ”35歳。「新たなチャレンジ」はもう始まっている【写真:Getty Images】

 35歳にして、改めて知るサッカーの奥深さ。その世界では、身体能力に頼るだけでは生き残れない。翻せば、たとえ他の選手よりフィジカルで劣っていたとしても、たとえ加齢で「スピード」が衰えたとしても、“知性”で補うことができる。それは、タフな環境で生存するための獰猛な知恵、とも言い換えることができるかもしれない。

 そして踏み出しつつある未知の領域——。

「どこまでこういうトップのレベルでやれるかっていうのは、自分自身も全然分からない。35歳ということで、ドイツの人もみんな驚いてくれているけど、もっと驚かせたいなと思いますね」

 長谷部は朗らかに笑う。

“衰え”は自覚している。だが、多少の退行を補って余りあるだけの経験が、長谷部の中には積み重なっている。幾多の場数を踏んで蓄積された莫大な情報は、少しの老いを触媒に、ドイツで戦い続ける日本人フットボーラーを、サッカーという宇宙のさらなる深淵へと導いていくのだろうか。

 1つ確かなのは、長谷部は“まだ”35歳だということ。クラブ、監督、チームメイト、メディア…周囲に日本人リベロの限界を感じる者はいない。

 限られた人間だけが辿り着ける、誰も垣間見たことのない世界へ——。

「新たなチャレンジ」は、もう始まっている。

(取材・文:本田千尋【フランクフルト】)

【了】

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