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日本代表 5年前

アジアカップ準決勝、南野拓実が狙うべきイランの弱点とは? 背番号9がまだ見せていない本領

日本代表は27日、AFCアジアカップ2019準決勝・イラン代表戦に向けて最終調整を行った。今大会まだゴールがない南野拓実だが、決勝進出には彼の奮起が求められる。ここまでは空回りの印象が強いが、その悪い流れを払拭して大一番のピッチに立ちたいところだ。(取材・文:元川悦子【UAE】)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

日本にとって攻撃の迫力を高めることも早急の課題

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南野拓実【写真:Getty Images】

「難しい戦いになるのは覚悟していますし、我々はまだまだ完成されたチームではない。戦いながら結果を出していこうとしています。そういう中で、どんな内容でも勝利すること、選手たちが勝ちにこだわってしぶとく勝つことが非常に大事。明日のイラン戦でもアグレッシブに我慢強く戦ってほしい」

 森保一監督が前日会見で強い決意を口にしたように、28日の2019年アジアカップ(UAE)準決勝・イラン戦(アルアイン)はこれまで5戦とは比べ物にならないほど難易度の高い一戦となるだろう。

 キャプテン・吉田麻也(サウサンプトン)も「明日に関しては決勝のつもりで戦わないといけない。ここで負けてしまえば予選で負けたことに変わりない」と事実上のファイナルという認識を示した。下馬評では「イラン有利」という見方が大勢を占める中、日本はいかにしてアジア最強国を攻略し、勝ち切るのか。新生ジャパンの真価が問われる大一番になるのは間違いない。

 96~97年にかけて名古屋グランパスを指揮した日本通のカルロス・ケイロス監督が2011年から時間をかけて熟成させてきたイランは非常に完成度が高い。今大会も4-1-4-1の基本布陣を採り、安定感ある守備と多彩な攻撃の両方を兼ね備えている。

 失点しないことは日本の最重要命題ではあるが、攻撃の迫力を高めることも早急の課題。外国メディアから「2004年欧州選手権(ポルトガル)の王者・ギリシャ」に例えられた守備的イメージを払拭すべく、今回こそはアタッカー陣にアグレッシブなプレーを見せてもらうしかないだろう。

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