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日本代表 5年前

アジアカップ準決勝、南野拓実が狙うべきイランの弱点とは? 背番号9がまだ見せていない本領

text by 元川悦子 photo by Getty Images

求められる南野拓実の奮起

 特に奮起が求められるのが、ここまで4試合に先発しながらノーゴールの南野拓実(ザルツブルク)だ。彼にとってイランは2015年10月に初キャップを飾った印象深い相手。しかしながら、後半43分に武藤嘉紀(ニューカッスル)と交代出場したため、ピッチに立ったのはロスタイムを含めてわずか7分間。「もうちょっと試合に出たかったし、アピールしたかった」と不完全燃焼感を覚えたゲームでもあった。

 加えて言うと、当時のイランはサルダル・アズムン(ルビン・カザン)がエースFWに君臨し始めた頃。彼と同じ95年1月生まれの南野は「同い年というのは知ってます。ボランチの選手(ザイード・エザトラヒ=レディング)含めて同世代っていうのはすごい。彼らのサッカーもアジアじゃないなと。ヨーロッパっぽいサッカーしてたんで。ああいうチームに勝つには、自分がもっとレベルアップしないといけないですね」と自戒を込めて語っていた。

 あれから3年以上の月日が経過し、アズムンはイランの絶対的エースに成長。今大会もすでに4ゴールを叩き出していて、吉田も「(25日の準々決勝・)中国戦(アブダビ)なんかは特にそうですけど、相手のスキを見逃さなかったり、フィフティ・フィフティのボールに対して自信を持っていると感じる。そこの処理を確実にしないといけない」と最大級の警戒を払っていたほどだ。

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