こだまする『シンジ・カガワ』のチャント。香川真司の“再生”は始まった。心も信頼も掴むAT劇的弾

トルコ・スュペルリグ第25節、ベシクタシュはMF香川真司がアディショナルタイムに決勝ゴールを決めてコンヤスポルに3-2で勝利した。負傷の影響で75分からの途中出場となった香川だが、短い時間の中で結果を出した。チーム加入以降、これで3ゴール1アシスト。ファンの心もチームの信頼も確実なものとした。(取材・文:本田千尋)

2019年03月11日(Mon)11時00分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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「100パーセントの状態ではなかった」ものの

香川真司
ベシクタシュの香川真司。現地時間10日に行われたコンヤスポル戦でゴールを挙げた【写真:Getty Images】

 “再生”が始まっている。3月10日、淡いピンク色の夕暮れが優しく包むボルポラス海峡、そのほとりに佇むボーダフォン・アリーナーー。 

 辺りはすっかり漆黒の闇に覆われた、後半のアディショナルタイムのことだった。左サイドの高い位置で、アドリアーノとの連動でボールを奪った香川真司。

「良い形でアドリ(アドリアーノ)がボールを奪って、前を見た瞬間、最初、中にもね、ブラク(イルマズ)がいたのでパスも考えましたけど、ドリブルした瞬間に、いい視野に入れた」

 視界が開けた。ペナルティエリア内に突き進むと、ためらわず左足を振り抜く。ボールは敵のGKセルカン・キリンティリの股の下を射抜いて、サイドネットを揺らした。諦めかけた歓喜が爆発するアリーナ。湧き踊るアドレナリン。背番号23は、悠然とコーナーフラッグに向かって走った。 

 スュペル・リグ第25節、対コンヤスポル戦。香川真司に出場機会が巡ってきたのは75分のことだ。先制点を決めたアデム・リャイッチに代わり、トップ下で出場。背番号23は「100パーセントの状態ではなかった」という。

「正直、怪我をしていたので、ちょっとやはり100パーセントの状態ではなかった。なので、ちょうどこのぐらいの時間かなあっていうのは予測していました」

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