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日本代表 5年前

日本代表、次戦2列目先発は誰だ。久保建英の起用条件は? 激しさ増すシビアな競争

日本代表は9日、キリンチャレンジカップ2019でエルサルバドル代表と対戦する。5日に行われたトリニダード・トバゴ代表との一戦では、森保一体制初となる3バックを採用。しかし、課題も多く見受けられスコアレスドローに終わった。だが、次のエルサルバドル戦でも3バックを採用することが濃厚。より戦術理解を深めていくことだろう。そうなると激しさを増すのが2シャドーのポジション争いだ。果たしてサバイバルを勝ち抜くのは誰だ。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

エルサルバドル戦でも3バック採用か

森保一
森保監督はトリニダード・トバゴ代表戦で3バックを採用。次のエルサルバドル代表戦も同システムで挑むと思われる【写真:田中伸弥】

 森保一監督就任から15試合目で初の3バック採用に踏み切った5日のトリニダード・トバゴ戦。ボール支配率60.7%と主導権を握り、シュート25本を放ちながら、スコアレスドローに終わるという収穫と課題の両方が出たテストマッチから一夜明け、彼らは現地でトレーニングを実施。午後に9日のエルサルバドル戦の地・仙台へ移動した。

 6日の練習は前日の主力組と控え組に分かれての調整となった。前日出番のなかった香川真司やベンチ外となった岡崎慎司らはパス交換やゴールを意識した3対3など強度を上げていき、終盤は3バックを想定した7対6+3GKの攻撃練習を実施。次戦も3バックを継続して、戦術理解を深めていくことになりそうだ。

 この実戦形式の1本目の攻撃陣は、1トップ・永井謙佑の背後に南野拓実と香川が並ぶ形。2シャドーが切れ味鋭い動きを見せていた。2本目は1トップ・永井は変わらずで、2シャドーは香川と久保建英という新旧スターコンビが初めて共演。久保は12歳年上の背番号10に対して全く物怖じすることなく、普段通りの高度なテクニックとゴールへの貪欲さを前面に押し出していた。

 そして3本目は1トップに岡崎が入って、背後に久保と南野が陣取る形。こちらも興味深い構成だったが、プレー経験が少ない割に3人の息がよく合っていた。

 森保監督は代表2連戦を戦う際、メンバーをガラリと変えることが多く、今回もその流れを踏襲すると見られる。トリニダード・トバゴ戦は1トップ・大迫勇也がフル出場。次は次戦回避が濃厚だ。2列目は堂安律と中島翔哉がスタートから71分間プレーし、その後は伊東純也と南野のコンビに変わった。おそらく前者2人もベンチスタートとなり、南野と伊東は頭からピッチに立つことが有力だ。

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