浦和レッズ、クラブ史に残る低迷の原因は…。期待外れの大型補強、監督交代も効果なし【2019年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ1リーグも全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は、14位の浦和レッズの今季を振り返る。(文:編集部)

2019年12月25日(Wed)10時10分配信

シリーズ:2019年Jリーグ通信簿
text by 編集部 photo Getty Images
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クラブ史に残る低迷

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浦和レッズ【写真:Getty Images】

 準々決勝から参戦したYBCルヴァンカップでは鹿島に敗れ、リーグ戦の勝ち点は37。最終節まで残留を争い、J1参入プレーオフに回った16位・湘南ベルマーレとの勝ち点差はわずか1ポイントだった。AFCチャンピオンズリーグでは2年ぶりに決勝に駒を進めたが、国内での戦いは苦戦が続いた。

 オズワルド・オリヴェイラはリーグ戦4連敗もあって5月28日に解任。大槻毅氏が後任に就いたが、チーム状況は一向に改善されず、7月31日以降はわずか1勝のみ。6戦未勝利でシーズンを終えた。

 低迷の原因のひとつは、得点力の低さが挙げられるだろう。総得点34はリーグワースト4位の成績で、記録を遡れば残留を争った2011年(15位)の36得点を下回る数字だった。得失点差がマイナス2ケタとなったのも降格した1999年以来。まさにクラブ史に残る低迷だった。

 個人で見ると、興梠慎三は12得点で気を吐いたが、それに続くのは長澤和輝の3得点。柏木陽介はケガに苦しみ、先発出場は15試合のみ。司令塔の不在は流れの中からの得点パターンに乏しさを感じさせた。

「脚がつっても走れる」と指揮官に評された橋岡大樹も肉離れで約2か月間、チームを離れた。右足関節内遊離体の手術を行った青木拓矢は、終盤の大事な時期にチームから離脱。主力を失ったチームは低空飛行を続けた。

 過密日程を言い訳にはできない。昨オフには大型補強を敢行し、2チーム作れるだけの陣容は揃えている。前線には杉本健勇、左サイドには山中亮輔を獲得し、ポルトから期限付き移籍でエヴェルトンを獲得。最終ラインにはロンドン五輪日本代表の鈴木大輔を加え、スカッドは厚みを増したはずだった。

 しかし、山中は定位置確保とはいかず、夏に関根貴大を呼び戻す必要に迫られた。2得点に終わった杉本は期待を大きく裏切ったと言えるだろう。大卒2年目の柴戸海はリーグ戦20試合に出場したが、主力を脅かす存在は現れなかった。

 3年連続で優勝争いから外れ、残留争いを強いられた浦和は、今シーズン終了後に強化体制の一新を発表している。続投が決まった大槻監督の下、チームの再建が急がれる。

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