北海道コンサドーレ札幌、移籍補強は1人だけ。継続路線で新卒組も計算は立つが…【2020年J1補強診断】

2020年のJリーグが間もなく開幕する。新シーズンに向けてJ1各クラブはどのような補強を行ったのだろうか。今回は、昨季YBCルヴァンカップ決勝進出を果たした北海道コンサドーレ札幌を取り上げる。

2020年02月03日(Mon)10時10分配信

シリーズ:2020年Jリーグ補強診断
text by 編集部 photo Getty Images
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異例の移籍補強1人のみ

コンサドーレ札幌
【写真:Getty Images】

 昨季は明治安田生命J1リーグで10位ながら、YBCルヴァンカップで決勝進出を果たしクラブ初タイトルにあと一歩まで近づいた北海道コンサドーレ札幌。新シーズンに向けて打ち出したのは、明確な継続路線だった。

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 既存戦力の全員に契約延長オファーという報道が出て、実際に昨季所属選手のほとんどが残留。 昨季のメンバーのうち移籍したのはFW岩崎悠人のみで、絶対的な柱であるMFチャナティップの流出も阻止し、FWジェイやFW鈴木武蔵といった得点源もキープすることができた。

 一方、新戦力の補強も最小限にとどめている。すでに昨季から特別指定選手としてJ1リーグ6試合に出場したMF金子拓郎が日本大学から正式加入し、東京五輪世代のU-23日本代表かつA代表経験も持つDF田中駿汰が大阪体育大学から入団する。筑波大学からMF高嶺朋樹も加わった。

 ルヴァンカップ決勝進出を果たしたように、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いて3年目を迎えたチームは着実に力をつけてきている。今季はさらに上位を目指すにあたって、これまで以上に継続路線を強め、移籍による補強1人だけという状況。必然的に組織の成熟を重視していくことになるだろう。

 もちろん首都圏クラブのように大物をどんどん獲得するような財政的な余裕がなく、新戦力で一気に戦力アップを図れない事情もあるだろう。2月に入ってから獲得したFWドウグラス・オリベイラはブラジルでもトップレベルの実績は皆無で、戦力になるかは未知数と言える。だからこそチームのベースを維持したまま、より組織としての質を高めていく方が賢明な選択だったに違いない。

 新たに加入する大卒選手たちはいずれも即戦力級だ。金子は昨季すでにリーグ戦で出番を得てJ1デビューを済ませており、田中も継続的にU-23日本代表としてプレーするようになってポテンシャルを高く評価されている逸材。札幌のアカデミーで育った高嶺も特別指定選手としてすでに昨季のルヴァンカップで公式戦デビューを飾るなど、勝手知ったるチームへの適応に障害はない。

 とはいえセントラルMFとディフェンスラインの層の薄さはやや気になるところで、負傷者が続出するような状況に陥れば複数ポジションでプレーできる田中のポリバレント性に頼ることになりかねない。チャナティップらが躍動するミシャサッカーの練度は高まるかもしれないが、過度な期待は禁物だ。

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