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Jリーグ 4年前

横浜F・マリノス、5年間の歴代フォーメーション。モンバエルツ就任から15年ぶりのJ1制覇まで

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

中村俊輔ラストイヤー(2016年)

fmarinos2016
横浜F・マリノス、2016シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:10位(1st:11位/2nd:7位)
YBCルヴァンカップ:準決勝敗退
天皇杯:準決勝敗退

 モンバエルツ体制2年目、アデミウソンが期限付き移籍期間満了にともなってサンパウロに復帰したのちにガンバ大阪へ移籍してしまう。やはり攻撃力不足の解消が課題で、補強ポイントにもなった。

 リーグ開幕後にフラメンゴからブラジル人FWカイケ、ルーマニアのボトシャニからキュラソー代表FWマルティノスを獲得。彼らにかかる期待は大きかったが、前者は大きな失望だけを残し、後者はなかなかフィットせず苦しんだ。

 チームも序盤に3連勝があるなど好スタートを切ったが、徐々に勝てなくなり、4月下旬から3連敗を含む5試合勝ちなしという時期も。結果的に1stステージは6勝4分7敗と負け先行で10位に沈んだ。堅守速攻のスタイルは確立しつつあったものの、前年に比べやや失点が増え、攻撃力不足は改善されないままだった。

 だが、一転して2ndステージは攻撃面に大きな改善が見られ、32得点19失点の成績で7位に。第1節から3連勝、さらに8試合負けなしという快進撃もあり、最終的には7勝8分2敗で終えた。それでも勝ちの数が伸び切らず年間順位は前年度を下回る10位に終わった。一方でカップ戦はYBCルヴァンカップと天皇杯でともに準決勝進出を果たした。

 6年連続でキャプテンに就任した中村俊輔は、1人のスターに頼らない新しいチーム作りを進める中で徐々に居場所を失っていった。リーグ戦は19試合出場で4得点と不本意なパフォーマンスに終わり、結果的にシーズン終了後にジュビロ磐田への移籍を決断することになる。

 新たな得点源として期待されたカイケは4得点に終わり、私生活における奔放さやチームの規律を乱す行為が続いて信頼を失った。その中で齋藤学が10得点を挙げる活躍でJ屈指のアタッカーとしてブレイクを遂げ、後半戦大卒ルーキーのFW富樫敬真や3年目の天野純が頭角を現し、のちにキャプテンを任される生え抜きの喜田拓也も主力に定着。

 またシーズン終了とともに中村俊輔のみならず、小林祐三、兵藤慎剛、榎本哲也という功労者たちが相次いで退団したことで、より一層世代交代の空気を感じさせた。

▽GK
榎本哲也

▽DF
小林祐三
中澤佑二
ファビオ
金井貢史

▽MF
喜田拓也
中町公祐
マルティノス
中村俊輔
齋藤学

▽FW
カイケ

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