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Jリーグ 4年前

横浜F・マリノス、5年間の歴代フォーメーション。モンバエルツ就任から15年ぶりのJ1制覇まで

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ポステコグルー改革の幕開け(2018年)

fmarinos2018
横浜F・マリノス、2018シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:12位
YBCルヴァンカップ:決勝進出
天皇杯:4回戦敗退

 モンバエルツ監督の後任に就任したのは、オーストラリア代表監督を務めた経験を持つアンジェ・ポステコグルー監督だった。超攻撃的な哲学を持つギリシャ系オーストラリア人指揮官はさっそくチームスタイルの大転換に着手する。

 最終ラインの設定を極めて高くし、徹底的にパスをつなぐ攻撃サッカーは、それまでのモンバエルツ監督が築いてきたスタイルとは真逆に近いものだった。その中で、仲川輝人が大ブレイクを果たし、生え抜きの遠藤渓太も主力に定着。ウーゴ・ヴィエイラも前年を上回る13得点で攻撃陣をけん引した。

 それまで得点力が課題だったチームは、リーグ2位の56得点を記録。ところが逆に守備が安定感を失い、リーグワースト3位の56失点。勝ち星もなかなかつかず、最終盤まで残留争いに巻き込まれてしまう。その最中、夏にFC東京から久保建英が期限付き移籍で加入し、2013年途中から続いていた中澤佑二のJ1連続フル出場記録が178試合で途切れた。

 全試合を終えて勝ち点41で12位から16位までに5チームが並び、得失点差でマリノスは12位となり、16位の磐田がJ1参入プレーオフへ。自動昇格の17位・柏レイソルとも2ポイントの僅差で、ぎりぎり降格の危機を回避することができた。リーグ戦の負け越しは2006年以来、12年ぶりという屈辱的なシーズンとなってしまった。

 それでもYBCルヴァンカップで2001年以来となる決勝進出を果たし、カップ戦では2年連続で決勝の舞台に。スタイルの大転換で苦しむ中、次のシーズンにつながる希望も掴みつつポステコグルー体制1年目は幕を閉じた。そして膝の負傷に苦しめられていた中澤はリーグ最終節で復帰を果たし、その試合を最後に現役引退を表明した。

▽GK
飯倉大樹

▽DF
松原健
ドゥシャン
チアゴ・マルチンス
山中亮輔

▽MF
喜田拓也
扇原貴宏
天野純

▽FW
仲川輝人
遠藤渓太
ウーゴ・ヴィエイラ

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