フットボールチャンネル

Jリーグ 4年前

横浜F・マリノス、5年間の歴代フォーメーション。モンバエルツ就任から15年ぶりのJ1制覇まで

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

15年ぶりのJリーグ制覇(2019年)

fmarinos2019
横浜F・マリノス、2019シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:1位
YBCルヴァンカップ:グループリーグ敗退
天皇杯:4回戦敗退

 雌伏の時を経て、ポステコグルー監督による改革の成果が花開いた。爆発的な攻撃力を武器に勝利を積み重ねたマリノスは、最終節でFC東京を振り切って15年ぶりのJ1リーグ制覇を果たすことになる。

 中澤が引退し、久保がFC東京に復帰。伊藤翔が鹿島アントラーズへ、山中が浦和へと移籍するも、新たに獲得した選手たちが輝いた。

 フルミネンセから加入した元ブラジルU-20代表FWマルコス・ジュニオールは、仲川とともに15得点を挙げてリーグ得点王に。バイーアから獲得したエジガル・ジュニオは負傷離脱するまでにリーグ戦16試合出場11得点。FC琉球から加入のGK朴一圭や徳島ヴォルティスから加入した広瀬陸斗といったJ1初挑戦の新戦力も主力に定着した。

 夏には天野と三好康児がベルギーへの移籍を決断するも、シーズン途中から加入したマテウスやエリキが攻撃陣を引っ張る活躍でエジガルの負傷離脱も含め穴を埋める以上の大活躍を披露した。マルコス・ジュニオールをトップ下に据える4-2-3-1が定着してからは圧倒的な戦いぶりでマリノスがリーグを席巻する。

 終盤の11試合は7連勝も含む、10勝1分。シーズンを通して見ても22勝4分8敗の勝ち点70でJ1を制した。他を圧倒する68得点の攻撃力のみならず、全シーズンに課題だった失点数を「38」に抑えてポステコグルー監督の志向するアタッキング・フットボールの1つの完成形を導き出した。

 その過程でセンターバックの主力に定着した畠中槙之輔が抜群のパスセンスを武器に日本代表に定着し、シーズン後に遠藤や仲川もA代表デビュー。異次元のスピードと対人の強さで猛威を振るったチアゴ・マルチンスはJ1最高のセンターバックという評価を確立した。

▽GK
朴一圭

▽DF
松原健
チアゴ・マルチンス
畠中槙之輔
ティーラトン

▽MF
喜田拓也
扇原貴宏
マルコス・ジュニオール

▽FW
仲川輝人
マテウス
エリキ

【了】

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top