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Jリーグ 4年前

横浜F・マリノス、5年間の歴代フォーメーション。モンバエルツ就任から15年ぶりのJ1制覇まで

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

10番は齋藤学の背中に(2017年)

fmarinos2017
横浜F・マリノス、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:5位
YBCルヴァンカップ:グループリーグ敗退
天皇杯:決勝進出

 中村俊輔が磐田へ移籍した後、キャプテンの腕章を受け継いだのは齋藤だった。自ら偉大な前任者が着けていた10番の継承を志願して、チームの顔となった。

 外国籍選手の補強もヨーロッパ路線に舵を切り、1860ミュンヘンからオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネク、レッドスター・ベオグラードからポルトガル人FWウーゴ・ヴィエイラとマケドニア代表MFダビド・バブンスキーを獲得した。

 さらに柏レイソルから山中亮輔、アルビレックス新潟から松原健、名古屋グランパスから扇原貴宏と即戦力の日本人選手たちも獲得。モンバエルツ体制3年目で堅守速攻に磨きをかけつつ、直近3年間で最高となるリーグ戦5位でフィニッシュした。

 前半戦は3連敗もあるなど、なかなか継続して結果を出せず苦しい戦いだった。それでも後半戦はわずかに4敗で、連敗も一度だけ。17勝8分9敗という成績で、モンバエルツ体制では最高の5位。カップ戦ではYBCルヴァンカップこそグループリーグ敗退に終わったものの、天皇杯では2013年以来となる決勝進出を果たしてタイトル獲得に目前まで迫った。

 キャプテンに就任した齋藤は、その重圧にも苦しんで初ゴールは第26節の柏レイソル戦まで待たなければならず。一方で2年目のマルティノスが快足を生かしたドリブル突破と高精度のクロスで猛威を振るい、リーグ戦で5得点6アシスト。新戦力のウーゴ・ヴィエイラも10得点と存在感を示し、松原や山中、デゲネクも最終ラインの主力に定着してチームに大きく貢献した。

 誤算だったのは、やはり齋藤の長期離脱だろう。リーグ戦初ゴールを挙げた直後の第27節、ヴァンフォーレ甲府戦で右膝前十字靭帯損傷の重傷を負い、全治まで約8ヶ月と診断されたことでシーズン中の復帰は絶望に。その後、10番を背負ってキャプテンを引き継いでわずか1年で育成組織時代から過ごしたマリノスを離れ、神奈川県内のライバルクラブ、川崎フロンターレへの移籍を決断した。

 また、シーズン終了とともにモンバエルツ監督が退任。攻撃の核だったマルティノスが浦和レッズへ移籍することになった。

▽GK
飯倉大樹

▽DF
松原健
ミロシュ・デゲネク
中澤佑二
山中亮輔

▽MF
喜田拓也
中町公祐
マルティノス
天野純
齋藤学

▽FW
ウーゴ・ヴィエイラ

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