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Jリーグ 4年前

サンフレッチェ広島、5年間の歴代フォーメーション。世界3位に輝いた森保体制から、新たなサイクルへの転換

text by 編集部 photo by Getty Images

残留争い(2017年)

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サンフレッチェ広島、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:15位
YBCルヴァンカップ:プレーオフステージ敗退
天皇杯:4回戦

 得点王を獲得したウタカと佐藤寿人はチームを去り、森崎浩司が引退。得点源を失ったチームは開幕から負けが込み、前半戦はわずか2勝しか挙げられず、ホームでは1度も勝つことができなかった。

 ドウグラスやウタカの打開力に依存していた歪みが、戦いに表れていた。ボールを保持してもなかなか決め切れず、カウンターから失点して勝ち点を落としていった。降格圏の17位に沈むチームの責任を取る形で森保監督は退任、横内昭展暫定監督を経て、ヤン・ヨンソンが指揮官に就任した。

 かつてヨンソンは、広島の指揮官だったスチュワート・バクスターに請われて1993年に広島のコーチとして来日。20年ぶりに日本に戻ってきたスウェーデン人指揮官は、泥沼から抜け出すために負けない戦い方を選んだ。ミハイロ・ペトロヴィッチ時代から長く慣れ親しんだ3-4-2-1から4バックへ変更。6月に加入したパトリックが1トップを務め、ガンバ大阪で出場機会を失っていた丹羽大輝が右サイドバックで起用された。

 18試合で31失点していたチームは、ヨンソン監督就任後の16試合で18失点と守備が改善された。チームの調子は少し上向き、26節のセレッソ大阪戦に勝利して降格圏を脱出。鹿島、川崎F、浦和からは1点も取れずに3連敗を喫したが、続く神戸とFC東京に連勝して残留が確定。最終的に降格した16位・ヴァンフォーレ甲府とは1ポイント差だった。

▽GK
林卓人

▽DF
丹羽大輝
千葉和彦
水本裕貴
高橋壮也

▽MF
青山敏弘
野上結貴
アンデルソン・ロペス
柴崎晃誠
柏好文

▽FW
パトリック

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