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Jリーグ 4年前

サンフレッチェ広島、5年間の歴代フォーメーション。世界3位に輝いた森保体制から、新たなサイクルへの転換

text by 編集部 photo by Getty Images

首位独走からの大転落(2018年)

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サンフレッチェ広島、2018シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:2位
YBCルヴァンカップ:グループステージ敗退
天皇杯:ラウンド16

 ヨンソンが監督を退任した広島は、FC東京や世代別の日本代表を指揮した経歴を持つ城福浩を監督に招聘した。札幌に勝利した開幕戦から9戦無敗で首位を独走。ワールドカップによる中断期間までの15試合を2敗で終え、2位・FC東京との差は9ポイントに開いていた。

 前年のヨンソン体制と同様に4バックを採用し、最前線にはパトリックを置いた。大半の試合でボール保持率は50%を切ったが、粘り強く守り切った。15試合で失点数はわずか8、10試合でクリーンシート(無失点)をマークしている。

 中断後も勝ち点を積み重ね、シーズンは終盤に突入。しかし、広島は9月15日のサガン鳥栖戦からシーズン終了まで1度も勝つことができなかった。鳥栖戦までに9ポイント開いていた2位・川崎Fに3試合で抜かれ、劇的な逆転優勝の引き立て役となってしまった。

 城福監督は就任時にセットプレーの守備という課題を挙げていたが、不調に陥った終盤戦、チームはセットプレーから失点を重ねている。前半戦で堅守を誇った守備は、ラスト7試合で14失点を喫した。

 終盤戦は攻撃陣も沈黙。ラスト7試合で得点できたのはわずか3試合だけだった。制空権を握って攻撃の起点となり、チームのトップスコアラーだったパトリックも、9月22日のFC東京戦以降は無得点。パトリックの不発と比例するように広島は勝てなくなってしまった。

▽GK
林卓人

▽DF
和田拓也
野上結貴
水本裕貴
佐々木翔

▽MF
柴崎晃誠
青山敏弘
稲垣祥
柏好文

▽FW
パトリック
ティーラシン

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