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Jリーグ 4年前

中村俊輔、所属クラブ歴代ポジション。マリノス、レッジーナ、セルティック…左足1本で世界を驚かせた男の系譜

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

横浜F・マリノス(10年〜16年)

中村俊輔
2013シーズンの基本先発メンバー

【リーグ戦成績】
2010年:32試合出場5得点
2011年:24試合出場4得点
2012年:31試合出場6得点
2013年:33試合出場10得点
2014年:32試合出場3得点
2015年:19試合出場3得点
2016年:19試合出場4得点

 7年半ぶりのJリーグ復帰となった2010シーズンは、足首の負傷を抱えながらのプレーでパフォーマンスが上がりきらず。南アフリカワールドカップ直後の日本代表引退などもあったが、リーグ戦32試合に出場して5得点と存在感は示した。

 キャリアのハイライトと言えるのは2013シーズンだろう。終盤まで首位に立っていながら、ラスト2節で連敗を喫して9年ぶりのリーグ優勝を成し遂げることができなかった。J1最終節、アウェイで川崎フロンターレに敗れて優勝を逃し、地面に突っ伏す中村の姿はチームの心理を象徴するようだった。

 それでも2013シーズンは11月に胆のう炎での入院もありながら、Jリーグで初の二桁得点を達成するなど個人のパフォーマンスは充実しており、史上初となる2度目のJリーグ年間最優秀選手賞を獲得。2014年元日には天皇杯で優勝を飾った。

 2014年には背番号を「25」から「10」へと変更し、心機一転年間を通して主力としてマリノスを引っ張る。しかし、5年連続での主将を任されることになった2015年はシーズン開幕前に受けた足首の手術に始まり、肉離れなど度重なる故障に悩まされ、リーグ戦は19試合の出場にとどまった。

 それでも奪った3つのゴールは全て直接フリーキックで、かつガンバ大阪の東口順昭、浦和レッズの西川周作、ベガルタ仙台の六反勇治と3人の現役日本代表のGKが守るゴールを陥れ、世界最高峰のクオリティを誇る左足に衰えなしを印象づけた。

 徐々に提携するシティ・フットボール・グループの影響が大きくなるマリノスで、最後は居場所を失った。エリク・モンバエルツ監督就任2年目の2016シーズン、チームは1人の選手に頼らないサッカーにシフトチェンジを図り、その過程でキャプテンだった中村の地位も絶対的なものでなくなっていく。最終的には2016年を最後に、日本代表で共にプレーした名波浩が監督を務めるジュビロ磐田への移籍を選んだ。

●2013シーズンの基本先発メンバー

▽GK
榎本哲也

▽DF
小林祐三
栗原勇蔵
中澤佑二
ドゥトラ

▽MF
中町公祐
富澤清太郎
兵藤慎剛
中村俊輔
齋藤学

▽FW
マルキーニョス

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