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Jリーグ 4年前

中村憲剛、川崎フロンターレ歴代ポジション。クラブの成長とともに歩んで18年、頂点に挑み続けるキャリア

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

2017年:フロンターレ一筋15年で悲願のJ1初制覇[Paint it Blue]

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2017シーズン基本先発メンバー

【リーグ戦成績】
32試合出場6得点

 フロンターレ一筋15年で、ついにJリーグの頂点に立った。3年連続で務めたキャプテンの腕章を小林悠に譲ったものの、チーム内での重要性は増すばかり。トップ下として6得点12アシストという際立った結果を残して初のJ1リーグ制覇に大きく貢献した。

 風間監督の後任にヘッドコーチから昇格した鬼木達監督が就任。負傷者が続出して一時は9位に沈んだが、連敗がなく、課題だった守備も安定感を増したことで第20節以降は15試合負けなしで駆け抜けた。一方で最後まで優勝を争った鹿島が徐々に調子を落としたことで勝ち点差は縮まっていき、フロンターレは最終節で大宮アルディージャに5-0の大勝を収めて2チームが勝ち点72で並ぶ。

 しかし、鹿島が得失点差+22だったのに対し、フロンターレの得失点差は+39。Jリーグ史上初めて1位と2位の勝ち点が並んだ熾烈な競争を制し、J1初優勝を果たした。もちろん中村にとっても初めてのJ1制覇となった。

 Jリーグ最優秀選手賞は23得点を挙げてJ1得点王に輝いた小林に譲り2年連続の獲得とはならなかったものの、中村は当然ベストイレブンに選ばれた。ルヴァンカップは4度目の決勝進出を果たしながら準優勝に終わり、3年ぶりの出場だったAFCチャンピオンズリーグも浦和レッズに屈して初の準決勝進出を逃した。

 それでもJ1優勝という悲願を成し遂げた2017シーズンは、中村のキャリアにおいて、さらにフロンターレの歴史においても大きな転換点として刻まれているに違いない。ここから2018年のJ1連覇、2019年の3連覇への挑戦へとさらなる高みを目指す道が続いていく。

●2017シーズン基本先発メンバー

▽GK
チョン・ソンリョン

▽DF
エウシーニョ
奈良竜樹
谷口彰悟
車屋紳太郎

▽MF
大島僚太
エドゥアルド・ネット
家長昭博
中村憲剛
阿部浩之

▽FW
小林悠

【了】

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