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日本代表 4年前

日本代表、背番号8の系譜。W杯でゴールに絡めばグループステージ突破? 様々なキャラクターを持つ選手たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

日韓W杯

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チュニジア戦の先発メンバー

監督:フィリップ・トルシエ
戦績:ベスト16

背番号8:森島寛晃(セレッソ大阪)
生年月日:1972年4月30日(30歳)
個人成績:3試合出場/1得点0アシスト

 背番号15をつけて臨んだフランスワールドカップで森島寛晃は第2戦のクロアチア戦に出場。1点ビハインドの79分にピッチに入ったが、シュートを1本も打てないまま試合は0-1で敗れた。初のワールドカップは11分間のプレーで幕を閉じている。

 フィリップ・トルシエ監督の下では代表を外れる時期も経験したが、2000年6月のハッサン2世カップでフランス代表から2得点を奪い、10月のアジアカップでは日本代表の優勝に貢献。その後は日本代表に定着し、日韓ワールドカップのメンバーにも選出された。

 シドニー五輪やアトランタ五輪を戦ったメンバーが多く、30歳の森島はサプライズ招集となった秋田豊と中山雅史に次ぐ年長者となった。初戦のベルギー戦は稲本潤一のゴールで勝ち越しに成功した直後に投入される。鈴木隆行に代わって2トップの一角に入ったが、チームは75分に同点に追いつかれ、ワールドカップ初勝利はお預けとなった。

 1-0で勝利したロシア戦で森島に出番はなかった。そして、決勝トーナメント進出を懸けて戦った第3戦、この試合もベンチスタートだった森島は、0-0で迎えたハーフタイムに声がかかった。所属するセレッソ大阪の本拠地、長居スタジアムで行われたチュニジア戦に後半開始から登場した。

 チャンスはすぐに訪れた。中田英寿が出した鈴木へのスルーパスは相手DFにカットされたが、そのこぼれ球に森島が反応する。反転しながらダイレクトで豪快にこれを振り抜くと、GKは一歩も動けずにボールはゴールネットに突き刺さった。「日本一腰の低いサッカー選手」は日本代表を初の決勝トーナメント進出へと導く活躍を見せた。

 ラウンド16で日本代表はトルコ代表と対戦したが、12分に先制点を許した。試合はそのまま終盤へと突入。森島は市川大祐に代わって86分に投入されたが、日本代表は最後まで得点を奪えず。日本代表はベスト16という成績で大会を去ることになった。

●チュニジア戦の先発メンバー

▽GK
楢崎正剛

▽DF
松田直樹
宮本恒靖
中田浩二

▽MF
明神智和
稲本潤一
戸田和幸
小野伸二
中田英寿

▽FW
鈴木隆行
柳沢敦


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