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日本代表 4年前

日本代表、背番号8の系譜。W杯でゴールに絡めばグループステージ突破? 様々なキャラクターを持つ選手たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

南アフリカW杯

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カメルーン戦の先発メンバー

監督:岡田武史
戦績:ベスト16

背番号8:松井大輔(グルノーブル)
生年月日:1981年5月11日(29歳)
個人成績:4試合出場/0得点1アシスト

 京都パープルサンガでプレーしていた松井大輔は、2003年のコンフェデレーションズカップで代表デビューを飾った。しかし、当時のジーコジャパンは中田英寿や黄金世代が中盤を占めており、居場所を築くことはできなかった。

 それでも、フランスのル・マンにいせきした松井は、05年11月に初ゴールを挙げ、ドイツワールドカップ前になってメンバー候補に躍り出る。しかし、メンバー選出はならず、ワールドカップ出場は4年後まで待つこととなった。

 南アフリカワールドカップ直前、日本代表は4月のセルビア戦から4連敗という最悪な状況で本大会に臨んだ。すると、岡田武史監督は大会直前に、それまでの4-2-3-1から阿部勇樹をアンカーに置く4-1-4-1へのシステム変更を決断。それまでは不動の存在だった中村俊輔に代わり、松井大輔が右サイドに抜擢された。

 初戦のカメルーン戦、右サイドでボールを受けた松井は切り返しで相手をかわし、左足でクロスを入れた。このボールをファーサイドで待ち構えていた本田圭佑がトラップして左足で流し込む。松井のアシストから日本代表の躍進は始まった。

 カメルーン代表に勝利した日本代表はオランダ代表に敗れたものの、デンマーク代表に勝利して決勝トーナメントに駒を進めた。松井はすべての試合に先発し、前線からの激しいディフェンスを見せ、得意のドリブルからカウンターでチャンスを作った。

 パラグアイ代表とのラウンド16にも、日本代表はグループステージと同じ11人を先発で起用した。日本代表は攻め立てるが、ゴールを奪うことはできない。松井大輔はミドルシュートからゴールを狙うもクロスバーに直撃。カウンターから本田にラストパスを供給したが、本田のシュートは枠を捉えることができなかった。

 松井大輔は65分に岡崎慎司と交代でベンチに下がり、ワールドカップでの戦いを一足先に終えている。チームはPK戦の末に敗れ、悲願のベスト8を達成することはできなかった。それでも、直前の不調から脱して躍進した日本代表で、松井はキーマンとなる活躍を見せている。

●カメルーン戦の先発メンバー

▽GK
川島永嗣

▽DF
駒野友一
中澤佑二
田中マルクス闘莉王
長友佑都

▽MF
阿部勇樹
松井大輔
長谷部誠
遠藤保仁
大久保嘉人

▽FW
本田圭佑


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