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日本代表 4年前

日本代表、背番号3の系譜。松田直樹、駒野友一、昌子源…W杯で最終ラインを支えたディフェンダー

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

南アフリカW杯

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パラグアイ戦の先発メンバー

監督:岡田武史
戦績:ベスト16

背番号3:駒野友一(ジュビロ磐田)
生年月日:1981年7月25日(28歳)
個人成績:4試合出場/0得点0アシスト

 指揮官がイビチャ・オシムに代わった日本代表でも、駒野は代表でコンスタントにプレーしている。08年に移籍したジュビロ磐田でも高いパフォーマンスを見せていたが、同年に日本代表の指揮官が岡田武史に代わると、内田篤人や長友佑都の台頭もあり、代表での序列は下がってしまった。

 右サイドバックはそれまで内田が務めていたが、南アフリカワールドカップ直前で日本代表は戦術の変更を決断した。直前合宿の2試合では今野泰幸が起用されたが、コートジボワール戦で右ひざを負傷。初戦のカメルーン戦には駒野が起用された。

 駒野は全試合に右サイドバックとしてフル出場した。献身的な守備と豊富な運動量、精度の高いクロスで日本代表のグループステージ突破に貢献している。ラウンド16のパラグアイ戦は、スコアレスで120分を戦い抜き、PK戦に突入。日本代表は遠藤保仁、長谷部誠が決めたが、3人目の駒野のキックはクロスバーに阻まれてしまう。全員が成功したパラグアイの前に、日本代表はベスト8の壁を突破することはできなかった。

 アルベルト・ザッケローニ監督の下でも駒野は代表に招集されていたが、内田と長友のバックアッパーという立場が続いた。それでも、11年には代表65試合目にして初ゴールをマーク。13年のEAFF東アジアカップでは韓国戦と中国戦でキャプテンマークを巻いて、日本代表の優勝に貢献した。しかし、酒井高徳や酒井宏樹の台頭もあって代表からも遠ざかり、3度目のワールドカップ出場を果たすことはできなかった。

●パラグアイ戦の先発メンバー

▽GK
川島永嗣

▽DF
駒野友一
中澤佑二
田中マルクス闘莉王
長友佑都

▽MF
阿部勇樹
松井大輔
長谷部誠
遠藤保仁
大久保嘉人

▽FW
本田圭佑

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