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日本代表 4年前

日本代表、背番号5の系譜。ワンダーボーイから長友佑都まで、指揮官と確固たる信頼関係を築いた選手たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ドイツW杯

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オーストラリア戦の先発メンバー

監督:ジーコ
戦績:グループステージ敗退

背番号5:宮本恒靖(ガンバ大阪)
生年月日:1977年2月7日(29歳)
個人成績:2試合出場/0得点0アシスト

 宮本恒靖は世代別代表としてFIFA U-17世界選手権、FIFAワールドユース、シドニー五輪に出場。00年からはガンバ大阪のキャプテンを務め、五輪直前にはA代表でもデビューしている。

 直前の練習試合で鼻骨を骨折したため、日韓ワールドカップではフェイスガードをつけてプレーした。本大会では森岡隆三の控えという立場だったが、初戦で森岡が負傷して宮本に出番が巡ってくる。しかし、宮本が投入された直後に日本代表はDFラインの裏を突かれて失点し、初勝利を逃してしまった。第2戦以降も先発した宮本は、ロシアとチュニジアを無失点に抑えて決勝トーナメント進出に貢献している。

 ジーコジャパンで宮本は、出場したすべての試合でキャプテンマークを巻いている。PK戦にもつれ込んだアジアカップ準々決勝のヨルダン戦では、主審に交渉してPK戦のサイドを変更させるファインプレーでPK戦の流れを変えた。以降も劇的な勝利を収めた日本代表は、完全アウェイで行われた大会を制している。

 ワールドカップアジア予選では苦戦が続いた日本代表だったが、なんとかドイツ大会への切符を手にした。オーストラリアとの初戦で宮本は、坪井慶介、中澤佑二と最終ラインを形成。中村俊輔のラッキーなゴールで先制したが、ティム・ケーヒルやジョシュア・ケネディを投入して空中戦を仕掛けるオーストラリアに3失点を喫し、黒星スタートとなった。

 第2戦では加地亮、中澤、宮本、三都主アレサンドロの4バックに変更された。しかし、この試合では得点が生まれずに引き分け。グループステージ突破へわずかな望みをブラジル戦につなげたが、2つのイエローカードをもらった宮本は第3戦で出場停止となった。キャプテンを欠いた日本代表は前回王者を相手に1-4と完敗。1勝もできずにグループステージで姿を消している。

●オーストラリア戦の先発メンバー

▽GK
川口能活

▽DF
坪井慶介
宮本恒靖
中澤佑二

▽MF
駒野友一
中田英寿
福西崇史
三都主アレサンドロ
中村俊輔

▽FW
柳沢敦
高原直泰

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