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Jリーグ 3年前

U-20日本代表最高額ベストイレブン。20歳以下から市場価値で選出、久保建英にJリーグに眠る逸材たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF

菅原由勢
【写真:Getty Images】

菅原由勢(AZ/オランダ)
生年月日:2000年6月28日(20歳)
市場価値:250万ユーロ(約3億円)
20/21リーグ戦成績:12試合出場/1得点1アシスト

 左右両サイドで高質なプレーを披露でき、1対1の強さやハイレベルな足元の技術も兼備するDFだ。名古屋グランパスでわずか17歳の時にJ1デビューを飾り、19歳で欧州挑戦を決断。そして昨年10月には日本代表に初招集され出場も果たすなど、近年の成長ぶりは目を見張るものがあると言える。

 初の海外挑戦の場となったAZでは1年目からコンスタントに出場機会を得ており、昨年2月に完全移籍を掴み取っている。今季は開幕からベンチスタートが続いたものの、現在はライバル選手が負傷離脱したこともありスタメン出場を継続。ここまでリーグ戦わずか1敗と好調のチームを支えている。

三國ケネディエブス
【写真:Getty Images】

三國ケネディエブス(アビスパ福岡)
生年月日:2000年6月23日(20歳)
市場価値:32万5000ユーロ(約3900万円)
2020リーグ戦成績:19試合出場/1得点1アシスト

 高卒1年目だった2019シーズンはファビオ・ペッキア監督の下で出場機会を得ていたが、同指揮官の退任後にベンチへ降格。最終的に同シーズンのリーグ戦出場は11試合に留まった。そして昨季もピッチに立つ機会は限られ、出場数は「19」、プレータイムは528分間のみとなっていた。

 クラブチームでは苦戦続きだが、ポテンシャルの高さは確かだ。ナイジェリア人の父を持つ同選手は身長192cm・体重80kgという恵まれた体躯を誇っており、身体能力も抜群。とくに空中戦の強さは飛び抜けていて、もともとFWだったこともありセットプレー時には大きな得点源となる。

瀬古歩夢
【写真:Getty Images】

瀬古歩夢(セレッソ大阪)
生年月日:2000年6月7日(20歳)
市場価値:45万ユーロ(約5400万円)
2020リーグ戦成績:27試合出場/1得点0アシスト

 ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督に将来性を見込まれ一昨年にJ1デビューを果たしたばかりだった男は、昨季本格ブレイク。チームの堅守を支え、ルヴァンカップ・ニューヒーロー賞とJリーグ・ベストヤングプレーヤー賞を受賞。新人賞ダブル受賞は井手口陽介以来、史上4人目の快挙だった。

 身長183cmの体格を生かしたハードな守備で敵を無力化でき、左右両足から繰り出される精度の高い武器で攻撃を組み立てることも可能と、センターバックとしてのプレー幅が広いのが特長。このままセレッソ大阪での活躍が続けば、日本代表入りが見えてくるのは間違いないだろう。

山口竜弥
【写真:Getty Images】

山口竜弥(東京ヴェルディ)
生年月日:2000年2月9日(20歳)
市場価値:20万ユーロ(約2400万円)
2020リーグ戦成績:32試合出場/3得点2アシスト(ガンバ大阪U-23)

 東海大学付属相模高校卒業後にガンバ大阪へ入団。同校初のプロサッカー選手となった。その後、小柄なレフティーはU-23チームを主戦場にプレー。昨季はサイドバック、センターバック、ウイングバックなど複数ポジションをこなし、リーグ戦32試合の出場で3得点2アシストの成績を残した。

 しかし、結局トップチームでJ1デビューを果たすことはできなかった。先日、J2の東京ヴェルディに完全移籍加入することが発表されたのである。クラブリリースでは「J1昇格のために自分の全てを捧げます!」とコメントを発信していたが、果たして新天地で爪痕を残すことはできるか。

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