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前田大然が速すぎる。横浜F・マリノスの4得点目を生んだ神出鬼没な2つの動きとは?

text by 編集部 photo by Getty Images
前田大然
【写真:Getty Images】

【横浜F・マリノス 5-0 横浜FC 明治安田生命J1リーグ第11節】

 前田大然の神出鬼没な動きが、横浜F・マリノスの4点目を生んだ。マリノスが横浜FCを5-0と圧倒した試合で、前田のプレーは輝いていた。

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 オナイウ阿道の2点目でリードを3点に広げた直後だった。マリノスは右サイドでパス交換をしていたが、天野純の出したパスが味方と合わず、ボールを失いそうになる。しかし、最前線にいた前田が素早い反応を見せた。このルーズボールを一足先に触り、味方につなぐ。シームレスな前田の守備意識により、マリノスはボールを失わずに済んだ。

 マリノスはこの後、左サイドに展開する。エウベル、水沼宏太とつなぎ、扇原貴宏が深い位置でボールを受ける。扇原がゴール前に目をやると、前田がゴール前に顔を出していた。扇原のクロスを前田がGKの前で触ってゴールネットを揺らした。相手の最終ラインがサイドにつり出されたのを前田は見逃さず、センターバックの背後を取る形でゴール前に顔を出した。

 ゴールにつながった2つの動きは、前田の武器であるスプリント力とは異なる速さだった。1つは反応スピードの速さで、もう1つは空いたスペースに潜り込む速さ。一連のプレーで、オフ・ザ・ボールにおける動きの質の高さが際立っていた。

 前田は77分でベンチに下がったにも拘らず、両チーム最多となる34回のスプリントを記録。得点ランキングでも、北海道コンサドーレ札幌のアンデルソン・ロペスに次ぐ8得点をマークしている。

●前田大然が速すぎる。神出鬼没な2つの動きがこれだ!

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【了】

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