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日本代表 3年前

サッカー日本代表、最新招集メンバー全紹介(DF編)。所属クラブでの現状とパフォーマンスも総チェック

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

サイドバック(1)

酒井宏樹
【写真:Getty Images】

酒井宏樹(さかい・ひろき)
所属クラブ:マルセイユ(フランス)
20/21リーグ戦成績:29試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:64試合出場/1得点11アシスト

 ハノーファーからマルセイユに活躍の場を移したのは2016年のこと。そこから日本を代表する右サイドバックは主力としてフランスの地で躍動し、2018/19シーズン終了後にはサポーターによる年間クラブMVPにも選出された。そして昨季はリーグ・アン21試合に出場。新型コロナウイルスの影響で中断になったとはいえ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献していた。

 と、マルセイユで充実の日々を過ごしていたが、今季は若干風向きが変わった。指揮官がアンドレ・ビラス=ボアスからホルヘ・サンパオリに代わると、新監督はスペイン人ポル・リロラにチャンスを与えるように。日本人DFは怪我の影響などもあり、継続してスタメン起用されることが少なくなってしまったのだ。現地ではすでに、今夏のマルセイユ退団報道が出ている。

 しかし、マルセイユにおいての苦戦が日本代表での立場に大きな影響を及ぼすかと言えばそうではないだろう。恵まれた体格を活かした堅実な守備、そして鋭いクロスを武器に持つ酒井宏樹のSBとしてのクオリティーを超える選手は未だ現れていない。右サイドのファーストチョイスは固いといっていいはずだ。

室屋成
【写真:Getty Images】

室屋成(むろや・せい)
所属クラブ:ハノーファー(ドイツ)
20/21リーグ戦成績:31試合出場/0得点4アシスト
代表通算成績:12試合出場/0得点1アシスト

 FC東京で台頭し、Jリーグ屈指のサイドバックに成長。2019年にはベストイレブンに選出されているなど、日本で確かな実績を残してきた。そして昨年夏にはハノーファーへ移籍し欧州初挑戦。加入直後からプレータイムが多かったわけではないが、冬の時点でレギュラーに完全定着し、そのまま最後までシーズンを駆け抜けることになった。

 とにかく運動量が豊富で、90分間アグレッシブにプレーできる点が強み。ボールホルダーを簡単に自由にさせない粘り強いディフェンスにも定評があり、このあたりは酒井宏樹らにも決して後れを取っていないと言えるだろう。一方で課題はクロス等、敵陣におけるクオリティーだろうか。まったくダメというわけではないが、今後世界と戦う上でやはりこの点のレベルアップは必須だろう。

 日本代表の右SBはベテラン酒井が不動で、室屋成はそのバックアッパーという形がほぼ定着している。しかし、3月の代表デビュー戦で得点を決めるなど、川崎フロンターレで急成長中する山根視来が勢いを持ってじわじわ来ているのは事実。うかうかしてはいられないだろう。

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