日本代表は11日、キリンチャレンジカップでセルビア代表と対戦し、1-0で勝利した。ワールドカップに出場するような力のある相手だが、セルビアは複数の主力選手が召集外に。長旅を経てこの試合に臨んできたチームに対してのパフォーマンスとしては物足りなさが映ったかもしれない。(文:西部謙司)

ディフェンスは機能していたが…

伊東純也
【写真:Getty Images】



 6月シリーズ最大の難敵セルビア代表との一戦、ワールドカップのグループリーグを想定できる相手である。つまり、まずは均衡した状態にすること。

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 実際にはいつものごとく相手はベストメンバーではなく、長旅の疲れもあって後半にはペースダウンしたわけだが、今回のシリーズで唯一参考になりそうな試合ではあった。日本代表はボールを握り、守備でも大きな破綻はなく、1-0とはいえ順当勝ちといえる。ただ、この状態の相手ならば、もう少し圧倒できてもよかったかもしれない。

 前半は均衡していた。日本が徐々にボールを支配するが、なかなか前進できないしチャンスも作れない。鎌田大地がボールに触れば道筋をつけられるが、ほかにクリエイティブなプレーがあまりない。

 3バックのセルビアに対して、日本代表は3人が前に出てプレス。サイドハーフが前に出るときと、出ないでステイするときの判断にほぼ間違いはなく、セルビアに有効な攻め込みをさせなかった。ファウルになることが多かったが、プレスバックも機能していた。

 セルビアの1トップ+2シャドーが中央3レーンを固める守備に対し、日本代表はあえて中央でのボールの出し入れでバランスを崩そうとする。ところが、受け手の橋本拳人のファーストタッチがやや不安定で、パスミスも多くリズムをつかみきれない。44分に谷口彰悟が中央の南野拓実へ入れたパスを奪われてシュートまで持っていかれた場面が危なかった。

 押しているけれども決定機は作れず、逆に自陣のビルドアップを奪われて1点失いそうになったわけで、内容は悪くないが試合を落とす可能性もある45分間だった。

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