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Jリーグ 3年前

前半に一発退場の横浜F・マリノスはなぜ勝てたのか? 先制ゴールのオナイウ阿道が意識していたことは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「前田大然より足が遅いんで…」



 ティーラトンのパスに反応した韋駄天・前田大然は、マークに来た同じ東京五輪世代・古賀太陽をワンタッチでかわして前に出た。そしてゴール前に走り込んできたオナイウを見逃さず、中央に折り返す。これがGKキム・スンギュの手に当たってこぼれたところに詰めたオナイウは右足を一閃。豪快な一撃をお見舞いしたのである。

「大然が走り出した時点で、僕は大然より足が遅いんで『絶対についてかなきゃいけない』と。絶対に横に流れてくると思ったので、ホントにそこだけを意識してました。大然がしっかり中に蹴ってくれて、GKもちょっと触っていたんで、集中して打たないといけなかった。今日は数的不利になってからなかなかボールが来る機会がなかったけど、信じて走った結果がゴールにつながったんじゃないかなと思います」

 背番号45をつけるエースFWはJ1得点ランキング4位となる今季11点目をマーク。「ここ一番で点の取れる男」という印象を残すことに成功した。6月15日のカタールワールドカップアジア2次予選・キルギス代表戦でハットトリックを達成した。しかし、日本代表で強烈なインパクトを残した後、横浜FMでは得点数を伸ばせずにいたが、J1・6試合ぶりのゴールでようやく悪い流れを断ち切れたと言っていい。本人も次のように安堵感をのぞかせた。

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