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代表 3年前

恩師が語るU-24スペイン代表の教え子たち。バルセロナ育ち、U-24日本代表戦で注目の5選手【コラム/東京五輪男子サッカー】

シリーズ:編集部フォーカス text by 舩木渉 photo by Getty Images

バルサのトップ定着を果たしたCB兼SB

オスカル・ミンゲサ
【写真:Getty Images】



オスカル・ミンゲサ(DF/背番号2)
生年月日:1999年5月13日(22歳)
クラブ経歴:バルセロナ(2007〜)
東京五輪成績:2試合出場/0得点0アシスト

 本当に小さい時から質の高い選手でしたし、バルサのセンターバックらしい特徴を持った選手でした。エリックには劣るのですが、ミンゲサもバルサでずっとカテゴリを上げてきて、少しずつですが、年々成長していました。そしてバルサまでたどり着いて、その過程で自分のプレーに対する自信も少しずつつけていったと思います。

 常にトップチームにたどり着くという、自分の中に強い自信を持っていたのもすごく良かった点ではないかと思います。もちろんトップチームにたどり着くまでの道のりは簡単ではなかったですが、日々トレーニングして、いろいろなところで戦って、というのを繰り返していく中で、目の前に訪れたチャンスを、彼自身がしっかりとつかむことができました。その結果がトップチームでの現状につながっていると思います。

 個々にいろいろな選手がいると思いますが、多くの選手を見てきた中で言えるのは、それぞれに良い瞬間、悪い瞬間があるということです。どんな時も自分自身をしっかり信じられるのか。それとも信じられず、ある瞬間に諦めてしまうのか。いろいろな選手がいると思います。

 ミンゲサに関しては、本当に簡単ではなかった道のりをしっかりと自分自身の糧にして、自分を信じて歩み続けた選手の1人だと思います。また、ミンゲサの周りにいた指導者をはじめ、いろいろな方々が彼のことをしっかりとサポートしていました。

 そして最終的にトップチームのロナルド・クーマン監督が、彼のことを信頼して起用しました。そこから彼自身も高いパフォーマンスを発揮しながら、「使い続けてもらえる選手」になった。こうした経験の流れが、最終的にトップチームへの適応につながったのです。

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