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Jリーグ 3年前

横浜FCの新守護神ブローダーセンが語る底なしの日本愛「もっと日本を知り、日本人に近づきたい」【インタビュー】

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Zoom

レジェンドと同僚に「カズさんは僕の母より…」

スベンド・ブローダーセン
【写真:Getty Images】



――日本に来て初めてのクラブで、昔から知っていた三浦知良選手や中村俊輔選手とチームメイトになったのは巡り合わせですね。

「びっくりしましたね。名前を知っていた数少ない日本人選手が同じクラブにいるなんて! 香川真司選手をはじめ、もちろんドイツでプレーしていた日本人選手のことは知っていますが、カズさんとシュンスケさんはドイツでプレーしたことがない日本人選手で名前を知っていた、たった2人の選手ですからね」

――三浦選手と中村俊輔選手が横浜FCに所属していることは、契約前から知っていましたか?

「横浜FCから興味を持ってもらった段階でクラブについて調べたら、中村俊輔選手の名前はすぐに見つけることができました。ドイツにいる知人から『横浜FCはミウラが最年長選手としてプレーしているクラブだよ』とも言われていたので、来日前から2人の存在は知っていました」

――横浜FCには経験豊富な選手がたくさんいます。三浦選手や中村俊輔選手から学んだことはありますか?

「カズさんは僕の母より年上なんです。父よりは若いですが、同世代ですし、父のコンディションを考えればカズさんは驚異的です。毎日ハードワークして、練習に臨む姿勢には感銘を受けます。カズさんは英語も堪能なので、自分に声をかけてくれて、言葉で自信を与えてくれます。シュンスケさんも、40歳を超えていながらテクニックや視野、判断力は全く衰えることなく、僕が止められないようなシュートを今でも蹴ることができます。シュート練習をやってもゴールの角に鋭いボールを蹴ってきますよ。彼ら2人のいつまでも衰えない技術や知性からは、見習うべきことが多いと思います。

もちろん2人だけでなく、横浜FCのみんなが自分のことを気にかけてくれています。イノさん(伊野波雅彦)とは一緒にご飯に行ったり、オフに外で会ったりしました。自分は今1人で住んでいますが、みんなが自分のことを気にかけてくれるので、孤独を感じずに過ごせています」

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