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PSGでメッシを輝かせる新たな相棒。それはネイマールでもムバッペでもなく…勝利をもたらしたのは?【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節、パリ・サンジェルマン(PSG)対マンチェスター・シティが現地時間28日に行われ、2-0でPSGが勝利した。リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・ムバッペが先発に揃ったこの試合で、メッシに移籍後初ゴールが生まれている。最強の3トップが輝くためには、どういった要素が必要なのだろうか。(文:加藤健一)


ワンチャンスをものにしたPSG

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【写真:Getty Images】

 ある程度、融通が利く選手が揃っていれば、戦い方のバリエーションも生まれるだろう。しかし、確固たる特徴を持ったワールドクラスの選手がいれば、その特徴を最大限に活かす形を探るのは当然だ。リオネル・メッシ、キリアン・ムバッペ、ネイマールを擁するパリ・サンジェルマン(PSG)は、その形を探っていた。

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 3人が初めてピッチに揃ったのは、ちょうど2週間前のUEFAチャンピオンズリーグだった。クラブ・ブルージュとのアウェイゲームで、PSGはムバッペのクロスからアンデル・エレーラがゴールを決める。しかし、その後は決定力を欠き、ムバッペは51分に負傷交代。チームも引き分ける結果に終わった。

 4日後のリヨン戦にも3人は揃って先発したが、メッシが膝を痛めて途中交代に。その後のリーグ戦2試合をメッシは欠場したが、マンチェスター・シティとの大一番で復帰を果たしている。

 立ち上がりからゲームの主導権を握ったのはシティだった。ボールを奪われても、最前線からプレスをしかけ、呼応するようにDFラインを押し上げてコンパクトな陣形を保った。

 しかし、状況に反してPSGがワンチャンスをものにした。ムバッペがゴール右脇の深い位置に侵入すると、折り返したボールをネイマールがコースを変える。後ろから走りこんだイドリッサ・ゲイェがこれをゴール右上に決めた。

 ワンチャンスをものにしてPSGは8分に先制したが、この後は苦しい時間が続いた。

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