「ぶっつけ本番」と思えない…日本代表の大胆采配、オーストラリア戦で手にした大きな強みとは?【コラム/W杯アジア最終予選】

2021年10月13日(水)10時26分配信

シリーズ:コラム
text by 元川悦子 photo Getty Images
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W杯出場へ望みをつなぐゴール


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【写真:Getty Images】

 鬼気迫る勝利への闘争心が選手たちに乗り移ったのか、直後に劇的な決勝弾が生まれる。吉田のロングフィードに反応した浅野がペナルティエリア左に侵入。思い切って左足を振り抜いた。いったんはライアンがセーブするも、右ポストに跳ね返ったボールをベヒッチが押し込む形になり、オウンゴールとなった。

 ロシア切符をつかんだ2017年8月のオーストラリア戦でも同じ埼玉で先制弾を奪い取った快足アタッカーが恩師の窮地を救ったことで、日本代表はなんとか2-1で勝利。勝ち点3を上乗せすることに成功し、ワールドカップ出場への希望をつなぐことができた。

 吉田や酒井、冨安健洋、遠藤といった主軸こそ手を付けなかったものの、森保監督が公式戦でここまで大胆な采配を見せたのは、2018年夏の代表監督就任以降、初めて。最初は3バックと4バックの併用に意欲を示していたものの、「今までA代表が積み上げてきたベースを生かす」と4-2-3-1を基本にして以来、その布陣をなかなか変えようとはしなかった。

 しかしながら、オマーンとサウジアラビアにまさかの敗北を喫し、ボールロストの多さや中盤の攻防で勝てていない現状を目の当たりにした。そういう声も吉田や長友、遠藤らから寄せられたのだろう。

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