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原大智「ベンゼマだけ見ていた」。レアル・マドリード戦で意識した「帰りたい場所」への思い【独占インタビュー後編】

text by 舩木渉 photo by Getty Images, STVV

 ベルギー1部のシント=トロイデンVVに所属する日本人FW原大智は、欧州挑戦から1年で大きな飛躍を遂げた。FC東京からクロアチアへ移籍し、スペイン1部リーグでシーズン開幕を迎え、そこからベルギーへ。たった1年で3ヶ国のサッカーを経験したストライカーは、明確な目標を描きながら、さらなる成長への決意を固めている。そこで今回は現地でじっくりと話を聞いたインタビューの後編をお届けする。(取材・文:舩木渉)

アラベス移籍の顛末。プレシーズンで感じたこと

>>前編はこちら<<

原大智
【写真提供:シント=トロイデンVV】



――イストラで大活躍したことにより、7月にスペイン1部リーグのアラベスへ移籍することが決まりました。改めてアラベスとの契約に至るまでの経緯を教えてください。

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「まずはプレシーズンに参加して、それしだいでトップチームに残れるかどうかという感じでした。スペインでのプレシーズンはめちゃくちゃ楽しかったですね。最初のポゼッション練習は結構衝撃的でした」

――いきなり欧州でもトップレベルの環境に入ったら、パス回しに全然ついていけなかったような感じですか?

「いや、できなかったことはないですけど、ボールへの寄せは速いですし、パスの質もクロアチアとは全然違いましたし、とにかく『すげぇ』という印象でした。でも、不思議なものでだんだん慣れていくんですよ。最初は確かに『このままではいけない』と感じさせられたんですけど、徐々に慣れました。

過去に乾貴士選手が所属していて、女子チームに日本人選手が在籍していたこともあってか、日本人にいい印象を持っているクラブなんだと思います。チームメイトも優しい選手ばかりでしたし、すごく温かく受け入れてもらえたのでうれしかったです」

――プレシーズンの1ヶ月半で、欧州4大リーグでプレーしてレギュラーを勝ち取るのであれば、これだけのことをやらなければいけないという基準が自分の中にできたのではないでしょうか。

「そうですね。正解かどうかはわからないですけど、プレシーズンを通してスペインのレベルがどんなものなのかという感覚は得られました。それは本当に幸せなことですし、自分も絶対にいけない場所ではないとも感じました。

一方で、アラベスで確実にエースストライカーになるにはまだまだ力が足りないと感じた期間でもありました。その後、レンタルでシント=トロイデンに来ましたけど、もっともっと活躍しなければアラベスに帰れないと思いますし、自分にプレッシャーを与えつつ、足りないところを伸ばしていければいいと考えています」

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