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吉尾海夏、5年目の横浜F・マリノス初ゴールに「自分が一番びっくり」。自信深め「スタートラインに立てた」

text by 編集部 photo by Getty Images

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吉尾海夏
【写真:Getty Images】



吉尾海夏、横浜F・マリノスで待望の初ゴール

 明治安田生命J1リーグ第3節が6日に行われ、横浜F・マリノスは清水エスパルスに2-0で勝利を収めた。



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 負傷者が多いうえ開幕から約2週間で5試合目のリーグ戦となったマリノスだが、誰が出ても力強さに変わりがないことを結果で示した。

 まずは32分、本職ではないボランチで先発起用された小池龍太が、利き足と逆の左足で華麗に先制ゴールを奪う。さらに43分にはトップ下で今季初先発を飾った吉尾海夏が追加点を挙げる。相手センターバックの立田悠悟に激しくプレッシャーをかけてミスを誘った吉尾は、クリアボールをブロックすると、跳ね返りはそのままゴールの中へ。まさかの形でマリノスのリードが2点に広がった。

 FC町田ゼルビアへの期限付き移籍から復帰した吉尾にとって、「自分が一番びっくりしている」という今季初ゴールは、マリノスでの公式戦初ゴールにもなった。ユースから昇格したプロ1年目の2018年は無得点に終わり、その後は3年連続で武者修行へ。たくましくなって帰ってきた背番号14は、成長を結果で示して見せた。

「決してきれいなゴールじゃなかったですけど、あの形でゴールが入った瞬間、本当に何とも言えない感情で、鳥肌が立ちました」

 ホーム・日産スタジアムに集まった多くのファン・サポーターに、マリノスでの初得点を届けることができた。「帰ってきたんだぞというのと、やっとマリノスの勝利に貢献できるということと、スタートラインに立てたという気持ち」で、ゴール後にはユニフォームの左胸に輝くエンブレムを叩く。

 今季初先発で「まずは誰が出てもマリノスのサッカーをして勝つというところを皆さんに見せたかったですし、個人としてはとにかく結果にこだわって試合に入りました」という吉尾の思いは、そのパフォーマンスに反映されていた。

「やっぱり一番は目に見えるゴールやアシスト。相手の嫌がるところで、相手の脅威となるプレーをするように心がけていました。それをやり続けていれば、自ずとゴールにもつながってくるかなと思っていたので」

 マリノスを率いるケヴィン・マスカット監督も「いろいろな選手たちが、どこのポジションで出てもレベルを落とさず、自分たちのサッカーをしていく。その中でポジション争いがより激しくなってくるのではないかと、彼らは感じてきているはず」と語っていた。吉尾も例外ではなく、虎視眈々と定位置奪取のチャンスを狙っている。

 そのためには今後も、限られた出番しか与えられなかった4年前から格段に成長したことを証明し続ける必要がある。「よりゴールに貪欲になって、結果にこだわるようになって帰ってこられたと思うので、そういうところを引き続きピッチでもしっかり出していきたい」と語る新背番号14は、ようやく「スタートライン」に立った。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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